欲求不満でイライラが募っていませんか?

頭を抱えるサラリーマン

自分の欲求不満度をチェックしてみましょう

同じ状況でも、欲求不満が溜まりやすくイライラしがちな人もいれば、いつも平静でいられる人もいます。

そもそも、「欲求不満」とは何でしょう? 「あれがほしい」「これをしたい」「ああなりたい」といった「欲求」が満たされない状況を欲求不満(フラストレーション)と言いますが、このときには誰でも不快な気持ちを覚えます。しかし、その欲求不満への振り回され方には、個人差があります。

あなたの場合は、どうでしょう? 下のチェック表を目安にして、自分の傾向を測ってみましょう。

■ 欲求不満の「振り回され度」チェック10

  1. やりたいことが果たせず、イライラすることが多い
  2. 現在の生き方や生活への不満が多い
  3. 他人の人生や生活を「いいなあ」と思うことが多い
  4. しばしば自分の人生や生活をリセットしたくなる
  5. 決めたとおりに物事が進まないとイライラする
  6. 小さなことにも不満を感じやすい
  7. つらい状況に我慢したり、耐えるのは苦手
  8. 早く希望がかなえられないとイヤ
  9. 欲しいものがあると、なかなか頭から離れない
  10. 気分転換や気持ちの切り替えが苦手

■チェックの数
  • 6個以上・・・・・・振り回され度【大】
  • 5~4個・・・・・・振り回され度【中】
  • 3個以下・・・・・・振り回され度【小】
※このチェックは、あくまでもひとつの「目安」です。
 
このチェックで、振り回され度【大】や【中】になった人は、日ごろから欲求不満を感じやすいと自覚しているのではないでしょうか?

欲求不満を溜め込んだときに起こること

欲求が満たされないと誰でも不快な気分になるものですが、不満の対処が苦手な人は、しばしば“合理的でない方法”で解消しようとする場合があります。たとえば、欲求不満でイライラしたときに、こんな行動をしていませんか?
  • 物を蹴ったり投げたりしてしまう
  • 人の悪口を言ったり、ののしったり、陰口や告げ口をしてしまう
  • 子どもやペットなど、弱い者への八つ当たりが多くなる
  • 「自分なんていなくなったほうがいい」などと自責の念が強くなる
  • 子どものように衝動的に行動したり甘えたりする
  • 気が付けば、意味のない行動を繰り返している(爪かみ、指を鳴らす、髪を触る、掻く、など)

上記は、欲求不満による情緒的な緊張を解消するために行う反応の一例です。こうした行動が目立つ人は、欲求不満の状況に冷静に対処できない人に多いのです。その行動によって、しばしば自分や他人を傷つけ、さらに自分を苦しい状況に追いやってしまうことも少なくありません。では、ついこのような行動をとってしまう人は、どうしたら良いのでしょう? 

欲求不満への耐性は、幼少期からの積み重ね?

欲求不満にうまく対処するには、何が必要なのでしょう? ローゼンツヴァイクは、欲求不満の状態に耐えて状況を受け止め、どう対処したらいいのかを冷静に分析し、乗り越えていく能力・「欲求不満耐性」だと説きました。

意識しなくても欲求不満耐性が高い人は、その人の育ち方が大きく関係しています。欲しいものは必ずしもすべて手に入るものではない、我慢することも大切だということを身をもって体験していることが大切です。

また、「我慢」しているときの気持ちを共感してもらえたこと(「いい子だね。我慢できてるんだね」など)、どうしたら欲求不満に対処できるのかを一緒に考えてもらえたこと(「別のやり方を探せるかな?」「本当はどうしたいのか、ちゃんと言ってごらん」など)の周りの大人からのサポートを受けていることも必要になります。

このような育ち方をした人はラッキーですが、もちろんそんな人ばかりではないでしょう。だからといって悲観することはありませんし、親や教師を恨むのはまったくの間違いです。“完璧”な育児や教育なんてありえないからです(親も教師も、日々勉強なのです)。

欲求不満に強くなるための6つのポイント

欲求不満耐性は、大人になってからも心がけ次第で強くできますし、自分が強くなることで、今度は自分が後輩や子どもにそのコツを伝授できるような人間になるほうが、ポジティブでステキな生き方なのではないでしょうか。

では、欲求不満耐性を高めるためには、どうしたらいいのでしょうか? 欲求不満で不快感が高まったときには、以下の6つのポイントを少しでも心がけるようにしてみましょう。

  1. ぐっと我慢し、状況が好転するまで待ってみる
  2. 他の方法はないか、他のことで代用できないか、考えをめぐらせる
  3. 状況が好転しなければ、スパッとあきらめる
  4. つらい状況になっても、誰かを恨まない
  5. 人や物、自分に当たらない
  6. どうしたいのか、どうしてほしいのか、率直に話してみる

また、欲求不満に強くなるには、「あなた自身を大切にすること」も大切です。そのためには、2つのポイントを実行する必要があると思います。

最後に「自分を大切にするためのポイント」についてご紹介します。

あなたの気持ちは受け止められていますか?

一つは、自分のそのままの感情を受け止められる機会をもつこと。「忍耐強く」「冷静に」と言われても、誰もが都合よく対処できるとは限りません。ときにはイライラが募って感情が爆発しそうになったり、不安でいてもたってもいられないこともあるでしょう。そんなとき、家族や恋人、友人に受け止めてもらい、応援してもらうことが1番ですが、それがかなわないことも多いものです。そんなときには、「話を聴くプロ」に話してみましょう。

つまり、カウンセリングを利用することです。カウンセリングにも色々種類がありますが、「傾聴」を基本にしたカウンセラーを選ぶといいでしょう。つまり、あなたの感情をそのまま受け止めてもらう体験が、とても重要なのです。


趣味や楽しみで「気分転換」の習慣を

もうひとつの大切なことは、「気分転換」をすること

つまり、欲求不満の原因とはまったく関係のないことに夢中になり、その間、一切その問題について考えないことです。これは、簡単そうに思えて、実行するのは意外に難しいものです。

たとえば、仕事上のことで欲求不満がたまっているときには、1日まったく別のことをしてみる。映画や絵画、舞台を鑑賞して、非現実に思いっきり浸ってみる。いつもとは違うファッションに身を包み、おいしいものを食べて、違う街を歩いてみる。スポーツにのめりこんでみる。資格取得のための勉強など、新しいことにチャレンジしてみるのもいいでしょう。詳しくは「大人のためのストレスフリー勉強術」をご覧下さい。

大切なのは、悩む時間を意識的に断ち、気持ちの切り替えをする機会を多く持つことです。そのために趣味や楽しみを有効活用し、「気分転換」を習慣にすることがポイントになるのです。


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