セルライトの正体について詳しく教えてください!
肥満ではない人でも、脚がむくみやすいとセルライトがあることも…… |
脂肪は、細かく見てみると、脂肪細胞という脂肪を蓄える袋がたくさん集まったものです。脂肪細胞とはその名の通り、エネルギー源である「脂肪」を袋の中に蓄える役割を果たしています。
例えば運動をしたりすると、まず糖分が使われ、血液中の糖分の濃度(血糖値)が下がります。その信号は血管を通して脂肪細胞に伝わり、脂肪細胞は袋に蓄えてある脂肪を血中に放出することで、体を動かす次のエネルギーを作ります。逆に血中に脂肪が余っているときは、脂肪細胞に脂肪が蓄えられてゆきます。つまり脂肪細胞は「脂肪タンク」のような働きをしているのです。そしてこの「脂肪タンク」の働きは、脂肪細胞=タンクをとりまいている周囲の血管やリンパ管を通じて行われます。
ところが、あまりに脂肪細胞に脂肪が蓄えすぎられてしまうと、皮下脂肪は皮膚という頑丈な組織に包まれていますので、脂肪細胞は自分自身の機能を保っていく上で必要不可欠なはずの周囲の血管やリンパ管を、逆に自分で圧迫してしまうのです。
すると、様々な命令がうまく伝わらなくなったり、脂肪の吸収・排出のバランスがくずれて、脂肪細胞から脂肪がうまく排出されにくくなったりします。さらに、血液やリンパ液の流れが障害されたり、脂肪細胞自体がむくんでしまう、という悪循環に陥ってしまうのです。
ちなみにイメージがわきにくいかもしれませんが、血管やリンパ管は意外と固いしっかりとした組織で、そんなに簡単にはふくらみません。ところが脂肪細胞はたまりすぎた脂肪やむくみで、ちょうど風船のようにふくらみます。これが皮膚の上から触れるのが「セルライト」というわけです。
個人的には、「セルライト」という症状は、極端な肥満の方、急激に太った方に多いこと、また、むくみやすい(水分がたまりやすい)下半身等に多いことから、この説はそんなに間違ってはいないのではないでしょうか。
「セルライトをなくすにはどうすればいいんですか?」>>