すぐに病院にかけこまなければならないような、命を左右するような大病ではないのだけれど、なんだか『人には言えないカラダの悩み』をお持ちの方が多いようです。家庭の医学では、そのようなお悩みを解決する方法を数回に分けてお答えしてまいります。

Q.

最近、お腹周りのたるみが気になります

会社の椅子に座ったとき、ふと気付くお腹周りのたるみ。また、最近はズボンのベルトにもお腹がかっこ悪く乗り出してきた気がするんです。お腹周りに女性の目線も感じるので、気にしています。

これから宴会シーズンが始まるので、更に暴飲暴食が進むと正月頃には…。

スグに太っ腹を引っ込めたい!とは言いませんが、この太っ腹、なんとかならないでしょうか?

A.

腹囲の男女差は原因は?

会社で椅子に座っている時、お気に入りのズボンのボタンを閉める時、お風呂上りに鏡で自分の姿を見た時…等。お腹周りがたるみ始めると、愕然としてしまいますよね。今回は、ズバリ太っ腹を何とかしたい人のための、お腹周り対策についてお話いたします

ところで、周囲の男性と女性を比べると、女性の方がお腹周りのスマートな人が多いと思いませんか?実は、男性の方が女性よりもお腹周りが太くなりがちなのです。このお腹周りの男女差はどうして出てきてしまうのでしょう?

まず、おへその部分でお腹を輪切りにしてみましょう※右図参照

外側から、皮膚、皮下脂肪、腹筋、内臓部分となります。
皮下脂肪は女性の方が厚くなりがちです。CTscanで測定してみると平均値ではやや女性方が皮下脂肪が厚くなりますが大きな差はありません。
腹筋は男性の方が厚みがあります。とはいっても、もし男性の筋肉が平均で1cmとしてもその差は[ 1cm×2×円周率=約6cm ]です。これだけでは男女のお腹周りの太さの差を説明できません。

内臓部分は、内臓(消化管)と内臓を取り巻く内臓脂肪からなります。CTscanで測定すると明らかに男性の内臓脂肪量が多い事がわかります。男性の太っ腹の原因は実は内臓脂肪の多さのためだったのです


適正なお腹周りとは

内臓脂肪量がほどほどなのが適正なお腹周りの太さという事になります。日本では、適正なお腹周りの太さとして、内臓脂肪面積100cm2を一つの目安として使っています

統計的に男性ではお腹周りが85cm、女性では90cmを越えると内臓脂肪面積が100cm2を越えてしまいます。とはいっても特定個人の内臓脂肪量測定にはCTscanによる検査が必要です。また、身長の1/2以下を適正なお腹周りの太さとする統計もあります。この計算で行くと身長170cmだと85cm以下が適正という事になります。

適正なお腹周りは85cm以下としてよいでしょう。

腹筋運動も大切

お腹周り対策として、腹筋運動をしているけどなかなか減らない…』というお話をよく聞きます。実は、通常の腹筋運動は有酸素運動としては持続時間が短いので熱量(カロリー)をあまり消費しません。腹筋運動をして腹筋量が増えると計算上はお腹周り自体は筋肉の増加した分だけ増す事になります。
しかし、腹筋が弱いと食後に胃の部分が突出して、より太っ腹になってしまいます。女性の目線が気になる男性は、ある程度の腹筋をつけるようにしましょう

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