6月は空梅雨かと思っていたら、7月はずっと雨続き、ようやく梅雨らしくなりました。湿気の多い梅雨時は、食中毒の原因である細菌が元気になります。食中毒対策のポイントは、調理器具を消毒したり、殺菌効果の高い食品を食べて、体内に原因菌をとり入れないことです。と同時に、腸内環境を整えて、免疫力を高めることも大切です。腸内環境を改善するには乳酸菌関連の商品が相変わらず人気ですが、今年はなかでも植物性乳酸菌に注目です。
<CONTENTS>
  • 世界各地の発酵食品の中に入る植物性乳酸菌……P.1
  • 植物性乳酸菌は過酷な条件にも強く、日本人向き……P.2

    食中毒予防には腸内環境を整える

    乳酸菌などの微生物を利用し、腸内細菌のバランスを整えてカラダの防御機能を高め、健康増進に役立てる「プロバイオティクス」については、以前記事でご紹介しました。プロバイオティクスや、乳酸菌のカラダの作用などについては、こちらをどうぞ。

    この概念もすっかり定着し、乳酸菌への関心は高まるばかりです。今年はなかでも植物性乳酸菌が注目です。近年の研究で、動物性乳酸菌よりも植物性乳酸菌の方が、よりパワフルということがわかり、注目度がUPしています。製薬会社や食品メーカーも、こぞって植物性乳酸菌を使ったヨーグルト、飲料、サプリメントなどを発売し、ヒートアップしています。

    世界各地の発酵食品の中に植物性乳酸菌

    乳酸菌には、動物性乳酸菌と植物性乳酸菌があります。

    「えっ? 乳酸菌と言うと「乳」という文字があるんだから、乳製品の中に含まれるんじゃないの」と思いがちですよね。

    乳酸菌とは、糖を発酵し、乳酸などの有機酸を生成する菌のことを言います。一般に知られているヨーグルトやチーズは、牛やヤギのミルクに含まれる動物性乳糖だけを栄養源としていますが、植物性乳酸菌はさまざまな植物が持つ多様な糖(ブドウ糖や麦芽糖など)を栄養源にしています。

    テンペ
    テンペは、納豆に似ていますが、粘りや香りがなく食べやすいのが特長。ギャバも豊富なので注目度の高い食品です。
    植物性乳酸菌は、日本だけでなく世界中の地域で見られ、お漬け物や発酵食品に含まれています。例えば日本では、ぬか漬けやしば漬け、また味噌や醤油、なれ鮨、甘酒などに含まれます。また韓国のキムチや中国のザーサイ、インドネシアのテンペ、ドイツのサワークラウト、ヨーロッパのサワーブレッドなど、さまざまな顔があるんです。

    植物性乳酸菌の特長は、次のページで。>>