食と健康/胃腸の健康を守る食事・レシピ

疲れた胃腸に優しい! 快眠ねぎワンタン

料理のABCガイド・大石寿子さんとのコラボレーション企画「グッスリ眠るためのレシピ」の第2回は、寒い夜にピッタリの「ねぎワンタン」をご紹介します。手軽に作れてとても美味しい、快眠レシピをお試しください。

坪田 聡

執筆者:坪田 聡

医師 / 睡眠ガイド

ねぎワンタン・本文トップ
簡単! 美味しい! ねぎワンタン


簡単! 美味しい! ねぎワンタン

睡眠と覚醒の生体リズムは、体内時計と睡眠不足の量によってコントロールされています。

この体内時計、メインのものは脳にありますが、「第2の体内時計」が胃腸にもあります。そして胃腸の体内時計は、規則正しい食生活によって時刻を合わせているのです。

ところが、睡眠の直前に消化の悪いものや大量の食事を摂ると、胃腸の体内時計が狂ってしまいます。夜食に脂っこいものを食べると、翌朝、体調が悪いのは、このことが関係しています。

また、特にこの時期は、お正月に酷使した胃腸が機能不全を起こしがちです。そうなっては、睡眠にも悪影響が出ます。

そこで今回は、疲れた胃腸を労わるために、消化吸収が良く手軽に作れる「ねぎワンタン」をご紹介します。


ねぎワンタンの魅力

家族でお休みなさい
胃腸に優しいねぎワンタンは、眠りにも優しいです
まず、食材の快眠効果を見てみましょう。

長ねぎの独特な匂いのもとは、硫化アリルという物質です。これは玉ネギやニンニク、ニラにも含まれていて、独特な刺激臭や臭み、涙の原因となるものです。

硫化アリルには、疲労回復や鎮静の作用があり、不眠の改善に役立ちます。また、鶏肉に含まれるビタミンB1の吸収を、助けてくれます。

生姜は、日本産を選びましょう。血行を促進し体を温めてくれる辛み成分のジンゲノールやショウガオール、痛みをやわらげてくれる香り成分のガラノラクトンは、中国産や台湾産の生姜には、ほとんど含まれていないからです。値段よりも内容ですよね。

中華料理に欠かせないごま油。ごまには、ストレスへの抵抗力を高めてくれるマグネシウムが豊富です。神経が弱っているときや、ノイローゼ気味で良く眠れないときに、効果を発揮してくれます。

ワンタンは、食感も最高です。良質のたんぱく質を含む豆腐と鶏ササミでできた具は、フワフワと柔らかで、外側はツルリと喉越しよく、食べやすくなっています。


次のページでは、ねぎワンタンの作り方を、ご紹介します。
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