そのダイエット知識はホント!? |
そうすると実はダイエットへの早道は「どうやったら脳が満足するか?」を考えてあげないといけないかもしれません。
今回はシリーズで「ダイエットは脳でする!?」をお届けします。
第5回は「青魚を食べるとやせるってホント?」をお届けします。
ダイエットにまつわる7つのウソ・ホント
ダイエットは脳でする その1~食欲を感じる仕組み
ダイエットは脳でする その2~良く噛めば痩せるってホント?
ダイエットは脳でする その3~夜食ってホントに太るの?
ダイエットは脳でする その4~夜食を食べても太らないためには?
ダイエットは脳でする その5~青魚を食べると痩せるってホント?
ダイエットは脳でする その6~水をのんでも太るってホント?
ダイエットは脳でする その7~糖分の制限しすぎで糖尿病に?
ダイエットは脳でする その8~お肉はダイエット食品?
青魚を食べるとやせるってホント?
満腹物質の原料が豊富
脳の中の視床下部という部分は食欲のコントロールに関係していますが、そこから分泌される「ヒスタミン」という物質があります。ヒスタミンは脳の中で、満腹物質として働くことで知られています。よく噛むと脳内でヒスタミンがたくさん分泌されて、太りにくくなると考えられているというお話をダイエットは脳でする その2~良く噛めば痩せるってホント?でいたしましたが、それではこのヒスタミンを食事で摂ることはできないのでしょうか?
実は、残念ながら、食事で摂ったヒスタミンは血液脳関門という脳のバリアー機能に阻まれて、脳の中に到達できないのです。
ところが、ヒスチジンという必須アミノ酸があります。
これはなんと、脳の関門をくぐりぬけて脳内に到達することができます。脳内に入ったヒスチジンは、酵素によってヒスタミンになります。
5%のヒスチジンを含んだ食事を肥満のラットに与えたところ、食べる量や体重が明らかに減ったという実験結果もあります。
ヒスチジンはイワシ、サンマ、マグロなどの青魚に多く含まれています。ただし、鮮度が落ちた魚では、魚の中で、ヒスチジンはヒスタミンに変わってしまいます。そして、この変化したヒスタミンは、食中毒の原因になってしまうこともありますので、新鮮なお魚を選んで食べるようにしてくださいね。
参考文献;肥満の科学~肥満症治療のアプローチ
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