カード情報漏洩の第一報はカード会社からの照会
カード情報漏洩の第一報は、カード会社からの照会で発覚する |
カード会社では不正利用がないかシステム的にチェックしています。同じ時間帯に東京のお店と大阪のお店で買い物があったり、顧客の買い物パターンと違うカードの使われ方を検知すると、電話で顧客に買い物した事実があるかどうか確かめます。
複数顧客の不正利用が判明し、不正利用前に同一のショップで買い物していた場合、そのショップからカード情報が漏れた可能性が高くなります。そこで該当するショップにカード情報流出の可能性があると第一報が入ります。
カード決済は顧客にとって利便性が高い決済方法で、多くの通販サイトで活用されています。ほとんどのサイトではカード番号と有効期限だけで決済でき、カード情報さえ手に入れてしまえば容易に不正利用可能です。
不正利用による被害はネットショップの負担
不正利用によるチャージバックは加盟店負担になる |
そこで登場しているのが3Dセキュアサービスです。従来のカード情報以外に、事前に利用者がカード会社に登録しておいたパスワードを入力するもの。3Dセキュアサービスのカード決済を行うネットショップは、チャージバックの責任がカード会社となり負担がなくなります。
ただ利用者は意外とパスワードを登録したことを覚えていません。カード決済の途中までいってパスワード入力で思い出せず、買物から逃げてしまいます。各カード会社の会員サイトへリンクを貼り、パスワードを見つけ出す工夫が必要でしょう。
社団法人日本クレジット協会の統計によると、2009年4月~6月の不正利用額は24.1億円です。カード会社の検知システム向上などで減少傾向にはなっていますが、まだまだ多大な金額です。カード情報を漏洩させないよう、しっかり対策してください。
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