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介護業界の給与相場(3ページ目)

他業界に比べて、給与水準が低いと言われている介護業界。給与の相場はどれぐらいなのか、一般産業平均と比較しながら紹介します。

執筆者:宮下 公美子

求人広告から見た給与は?

新聞を購読しているかたは、日曜日に求人広告が折り込まれているのを見たことがあると思います。介護の求人は、通いやすいエリアでの就職を考える求職者が多いことから、この折り込み求人広告がよく使われます。ガイド宮下は、2006年から折り込み求人を定期的にチェックしてきました。時期によっても、事業所によっても微妙に給与は違います。

折り込み広告
2006年から集めてきた求人広告を見直すと、時期による違いなどが感じられる
まず、保有している資格により給与に差がある場合があること。これは有料老人ホームを運営する民間企業に見られた特徴です。大手有料老人ホーム運営会社であるA社では、ヘルパー2級修了者の月給が17万3000円なのに対し、介護福祉士有資格者は18万3000円。B社では、未経験者の月給が18万2000円なのに対し、介護福祉士有資格者は19万8000円でした。C社でも、介護福祉士には資格手当として1万円が支給されています。

前出のA社では、2009年5月の求人広告では、さらにパート介護職の時給も、ヘルパー1級修了者は+20円、介護福祉士有資格者は+50円と差を付けました。パートの時給は、経験・未経験で差を付けているケースもよく見かけます。また、施設のあるエリアに地域によって時給に差を付けているケースも見かけました。

求人難で採用が難しくなってくると、時給や月給は少しずつ上がっていきます。就職を考えている事業所の求人広告を継続的にチェックしてみたり、同業他社の求人広告と見比べてみたりするのも、給与相場を知るにはいい方法だと思います。

また、福祉人材センターで取り扱っている求人の一部をインターネット上で検索できる「福祉のお仕事検索・応募」で、似た条件の職場、仕事を検索し、給与を比較するのも一つの方法です。
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