コンサルティング主要プレイヤーとその特徴


戦略系、IT系など各プレイヤーは専門領域を持っている

戦略系、IT系など各プレイヤーは専門領域を持っている


米国VAULT社が発表している「世界TOP50コンサルティングファーム(2009)」によると、ランキングNo1はマッキンゼー&カンパニー、No2はボストン コンサルティング グループ、No3はベイン&カンパニー、以下、ブーズ&カンパニー、モニターグループ、マーサーLLC、デロイトと続きます。

コンサルティング業界は、弁護士、会計士、医者といった職業と同様、市場シェアといった統計にはなじまないため、総合的なプレステージを指標にしたランキングです。病院ランクや、大学ランキングのようなものと捉えてください。

コンサルティング業界は、その手法やコンセプトが外国から輸入されたものが多く、外資系が非常に多い業界です。以下に、日本における主要なプレイヤーを挙げます。

■会計事務所の流れを組むプレイヤー
いずれも規模が大きく、500~3000人規模の会社です。取り扱うテーマも、戦略から業務・IT・組織人事まで幅広く、総合的なコンサルティングを標榜しているため総合系ファームと呼ばれています。

主要プレイヤーには、アクセンチュア、デロイトトーマツコンサルティング、PWCコンサルタント、アビームコンサルティングがあります。

■戦略系ファーム
主に戦略領域のサービスを中心に提供していることから戦略系ファームと呼ばれます。極めて少数精鋭で、主要プレイヤーでも50~300人程度。

主要プレイヤーには、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン コンサルティング グループ、ベイン・アンド・カンパニー、 A.T. カーニー 、ブーズ・アンド・カンパニー、ローランド・ベルガーがあります。

■SIer出自のプレイヤー
大手のシステムインテグレーターや商社の情報系子会社などを出自として、コンサルティング領域に業務を拡大している会社です。

主要プレイヤーには、IBMビジネスコンサルティング、日立コンサルティング、クニエ(NTTデータ系列)があります。

■総合研究所
戦略からITまで幅広いサービスを提供しています。母体となるグループ企業を中心として、安定した事業基盤を持っているのが特徴です。

主要プレイヤーには、野村総合研究所、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、NTTデータ経営研究所、三菱総合研究所、富士通総研があります。

■中小企業向け
主に50~500人クラスの小企業・中堅企業を対象として、経営者のニーズにあわせて、会計から人事、マーケティング、組織改革まで幅の広いコンサルティングを行っています。

主要プレイヤーには、船井総研、タナベ経営、ジェムコ日本経営、日本能率協会コンサルティングがあります。

注目したいスピンアウトファームたち

業界の中でも、ガイドの私が特に注目したいのは、スピンアウトファームの台頭です。

スピンアウトファームとは、大手プレイヤーに在籍していたコンサルタントが、それぞれのコンサルティングの理想を求めて、スピンアウト(切り離し)して起業した会社です。スピンアウトといっても、すでに上場している会社もいくつもあり、決して小規模というわけではありません。

得意の業界に特化したり(例:医薬・バイオや消費財など)、得意の分野を押し出したり(例:会計やベンチャー支援など)、それぞれに強みがはっきりしているのが特徴です。働き方を工夫されていたり、昇進が早いといった大手にはない魅力があり、それを求めて転職してくる人も多数います。多くの会社が新卒の採用も行っています。

主なスピンアウトファームのプレイヤーは、以下のようになっています。

ドリームインキュベータ、スカイライトコンサルティング、シンプレクス・テクノロジー、エル・ティー・ソリューションズ、アロウズコンサルティング、アイズイノベーション、IAFコンサルティング、アットストリーム、クロスフィールドなど。

コンサルティング会社の場合、「規模が大きい=質がよい」という構図にはなりません。弁護士などと同様、会社名ではなくあくまでコンサルタント個人の質がモノをいう世界ですので、小さい会社でもキラリと光る仕事をしているところがたくさんあります。業界研究するときには、大手プレイヤーばかりではなく、こうしたコンサルティング会社についてもぜひ注目してみたいところです。

業界を絞った新聞や雑誌(たとえば日経流通新聞、日経メディカルなど)を読むと、その専門領域のコンサルタントが寄稿している場合もあります。またコンサルティング業界に詳しい人材紹介会社に聞いてみるのもよいでしょう。

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