キャリアプラン/キャリアプランの書き方

20代のキャリアは失敗と挑戦(2ページ目)

20代は環境要因の把握と、適性・可能性の発見。キャリアプランの設定をする年代です。そのためには、自社環境の把握、将来の環境変化に対応できるコアスキルの習得、市場(オープンマーケット)を意識したキャリアプランの設定、専門分野の基礎づくりが求められます。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


コミュニケーションがうまくとれない

このところ、特に多いのはコミュニケーション上の悩み。上司にうまく報告ができないや、説明がなく納得して作業を進めることができないなど、なかなかうまく意思疎通できないということです。実は逆もまた真であり、部下が何を考えているかがわからない、メールのみで報告や連絡を済ませてしまうなど、上司の方々からの相談でも多いのです。

みなさんはデジタル世代の申し子ですが、上司や上長はアナログ世代です。もはや周波数が違うので、同期が取れないという前提でのコミュニケーションが必要です。

ガイドの私もバブル以前の80年代に入社したアナログ世代。報・連・相(報告・連絡・相談)は、仕事のイロハのイとして教わった世代です。今のようなメールやインターネットがない時代ですので、きちんと対面でコミュニケーションを取るしかなかった方法がなかったのです。

かたや、みなさん20代の方は学生の頃から当たり前のようにメールでのコミュニケーション、インターネットでの情報収集ができる世代。人と接する時間が少なくなり、少子化の影響もあり、自分だけの時間が相対的に多くなっています。人ではなく、パソコンや携帯、ゲームと向き合う時間が多くなっています。

みなさんが評価されるためには組織で仕事をしている以上、対面できちんとコミュニケーションをとることです。メールでのコミュニケーションで完結したと勘違いしてしまいがちですが、相手方の諸々の事情でメールを100%見ている保証はありません。

このあたりは受信者目線でコミュニケーションするスタンスが必要でしょう。合理的でないと思うかしれませんが、上司である世代は当たり前のように面倒臭いことをやってきた世代。相手の気持ちを理解する感受力を持つことが重要です。
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