人脈は「数」よりも「質」です。誰と付き合うのかが重要なポイントです。中でも、起業で成功を目指す人は、「メンター」を見つけることをお勧めします。これは欧米の起業関連の本などには必ず書いてあることです。

備えあれば、憂いなし…バレた時のことを想定しておく


メンターを日本語に訳すと“師匠”ということになります。師匠というと何か全人格を盲目的に信奉しなければならない感じです。そうなると見つけるのがとたんに困難になります。感覚としては、ある分野で自分よりも先に成功していて、その分野について何でも相談できる先輩くらいの感覚でもいいのではないでしょうか。

メンターを持つと、経験が手に入ります。メンターがした失敗をしなくて済みますから、近道が通れます。もちろん起業に試行錯誤はつきものですが、誰かがした失敗をする必要はありません

私もメンターに育てられた


私も何人かメンターがいます。例えば週末起業フォーラムのチーフコンサルタント、森英樹氏がその一人です。森氏は私が週末起業時代に経営コンサルタントになる勉強をしているときに知り合いました。今ではメンターであると同時に、ともにフォーラムを運営するパートナーです。

他にも、何か新しいことを始めるときには、必ずメンターがいました。就職するとき、資格試験の勉強中、英語の勉強中、アメリカに渡ったとき、経営コンサルタントの修行を積むとき、そして起業したとき、それぞれにメンターの名前を挙げることができます。

メンターはこうして見つける


このように書くと「そういうメンターはどこに行けば見つかるのでしょう」と質問されそうです。それは私にも分かりません。ただ、あなたの周りにいる可能性は高いと思います。メンターは見つけるものでなく、気付くものなのです。

不思議なもので、本当に必要な人は先方から現われてきます。例えば、何か行動を起して壁にぶち当たると、ちょうどいいタイミングで解決策を持っている人が現われるのです。おそらく自分の求める気持ちが強くなっているからでしょう。

人は本来、人の役に立ちたい、人を助けたいと思っています。起業するような人は、特にその傾向があります。だから目の前に困っている人がいれば、手をさしのべてくれるものです。

でも、困らなければ手を差し伸べようがありません。だから「メンターが見つからない」という人は、困っていないのです。逆説的な言い方をすれば、メンターを見つけるには「まず何かを始めてみて、困ってみることだ」と言えます。

メンターが現われたら、素直に頭を下げて教えを請うことです。「借りを作りたくない」などと斜に構える人がいますが、そんなことは全く無意味です。

ただし、いつかはお返しをするという気持ちは忘れてはいけません。私の場合、残念ながらまだお返しはできていません。でも、いつも「いつかお返ししなければ」と思っています。その気持ちが、私の原動力になっています。

ドリームチームを作ろう


もう一つ、メンターではありませんが、仲間を見つけることも必要です。自分のビジネスを手伝ってくれ、支えてくれる仲間です。自分を核(みんながそう思っていればいいのです)にしたドリームチームを作ります。メンターが先輩なら、チームのメンバーは同僚と言えます。共に不足を補い合いながら一つのことを成し遂げていく仲間です。

週末起業は、一人で始める人が大半です。でも何から何まで一人ではできません。だからこそ強力なチームを作りましょう。

例えば、「週末起業フォーラム」も法人ですが、チームとして複数の週末起業家と経営者で運営されています。いわゆる専従の社員はいません。メンバーの間で、週末起業ノウハウの構築、顧客対応やウェブの製作・メンテナンス、会報誌の作成・発送、イベントの企画・運営、教材の作成などを分担しています。また、フォーラム専属のコンサルタントのチームもあります。彼らとの出会いが無ければ、フォーラムはもっとこじんまりした団体になっていたでしょう。

最強の起業家支援策は仕事を出すこと


ところで週末起業フォーラムが、なぜ社員ではなくチームで運営するのかと言うと、私のポリシーだからです。起業家の育成をする人間が、サラリーマンを作り出すことは自己矛盾だと考えるからです。人手が必要なら、週末起業家に発注します。それが最強の週末起業家の育成になるからです。

これは行政の起業支援へのアンチテーゼでもあります。彼らは「起業支援を増やさねば!」と言いながら、自分達の仕事は大企業に発注しています。「週末起業フォーラム」は、こういうことはしたくありません。積極的に週末起業家に仕事を出します。それが最大の起業家支援策だと感じるからです。

人脈を構築するには、一期一会の出会いを大切にし、「これは!」と思う人とは実際に仕事をしてみることです。そういう過程を通じてメンターやパートナーを見つけ、一騎当千の人材が揃ったドリームチームを作ってください。それは、ビジネスの繁栄だけでなく、あなたの精神生活をとても豊かなものにしてくれるでしょう。

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