田村全司さんは、出版社に勤めるビジネスマン。忙しい本業の合間を縫って立ち上げたのが、ネットワーク・チーム「クリエーターズボックス」。クリエイティブワークの企画・提供をする任意団体です。2002年10月に発足、今年2月に業務スタートしました。作品をお祝い電報としてオンライン販売するなど、個性派イラストレーターや写真家の活躍の場を創造。その第1弾が、お祝い電報のオンライン販売" target="_blank">文亭プロジェクト。それぞれの作品を電報に仕立て、ネット上で販売、希望送付先に郵送します。

個性的なビジネス立ち上げに至った経緯、現在のお仕事ぶりなどをうかがいました!


「クリエーターズボックス」
" target="_blank">文亭
代表:田村全司さん(42歳・出版関連)
開業:2004年2月 


●会社に人生をゆだねるのではなく、自ら道を切り拓かなくては

―任意団体ということですが、どんな組織ですか?
プロデューサー役の私やサイト技術者を含め、全員がSOHOとして、互いにメールでやりとりをおこなっています。売れた台紙の枚数により、関わった人間がそれぞれ収益を得るシステムです。スタートしたばかりですが、人気は上々。リピーターの方も増えています。

―現在、何人のクリエーターが参加していますか?
今のところ、参加メンバーは6人です。書籍、雑誌で活躍するイラストレーターや、装幀家、絵本、アニメーション作家など、腕も感性もピカイチの面々です。最近、書道家などいろいろなジャンルの方から問い合わせを頂いており、今後、ますます仲間が増えそうです。

―起業の背景はどのようなものだったのですか?
出版業界は構造不況が続いていますが、もっともそのあおりをくらっているのがフリーランスのクリエーターたちです。すばらしい技術と感性を持ちながら、クライアント側の事情に翻弄される彼らを見て「このままでは、日本のクリエーターは潰されてしまう」という危機感すら抱くようになりました。そこで彼らをバックアップしようと考えたのです。

―具体的なきっかけはあったのですか?
ちょうどその時期に読んだのが、ロバートキヨサキ著の「金持ち父さん貧乏父さん」。「自分の人生は自分でコントロールできる!」というメッセージはまさに目からうろこでした!このとき、同時に気づいたんですよ。「会社に人生をゆだねるのではなく、自ら道を切り拓かなくては」と。

―構想はどのように生まれたのですか?
ある日、知人から電話がかかってきたのです。「電報のオンラインサービス事業をしてみたいが、いくらかかるか調べて欲しい」。調べた上で「ざっと500万円かかる」と告げると、彼は「あきらめる」といいました。

ところがさらに、調べるうちに「自分ならこのビジネスを立ち上げられる」と思うようになったんです。仕事柄、周囲にはクリエーター、プログラマー、ウエブデザイナー、IT技術者がたくさんいました。必要な人的資源はみな揃っていたのです。そこであらためて知人に「自分にやらせてほしい」と申し出ました。

―本業と並行しての立ち上げは大変だったと思いますが
知り合いのクリエーターに声をかけ、互いに出資し合いました。プランニング、プログラム開発、検証と過程を経るのに、1年余りかかりましたね。毎日、帰宅してから12時半くらいまで作業、作業。睡眠時間4時間という日もざらでした。体力的にも精神的にも限界を感じるようになったので、しまいにはマイペースで取り組むように。他のメンバーの仕事が速いので助かりました(笑)。

―家族や職場には相談したのですか?
妻にアイデアを話すと「面白そうじゃない」と。同僚たちには、「イラストレーターや写真家の作品を紹介するサイトを作る」と話してあります。コンセプトに共感してくれる人も少なくないようですね。

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