会社での仕事は、なかなか趣味と実益を兼ねてとはいきませんが、こと週末起業に関する限り、趣味の延長線上でやるというのが、一番成功率が高いようです。なぜなら、本来やらなくてもよいことをあえてやるわけですから、継続していく意志が何より問われるからです。ただし、単なる趣味を実際に稼げるビジネスにするには、それなりのコツがあります。今回はそれを整理してみましょう。
趣味をネタに週末起業するのが近道
「この趣味をお金に変えることができたらなぁ」…皆さんの中にも、そんなふうに思っている方は多いのではないでしょうか?「どうせ休日を返上するなら、せめて趣味で稼ぎたい!」…週末起業でそう考えるのはもっともです。また、3度の食事より楽しいのが趣味ですが、お金がかかるのも事実。「なんとか趣味にかかるコストくらいは趣味から捻出したい」と考える気持ちもあるでしょう。
じつはこの発想、決して間違っていません。「好きこそモノの上手なれ」ということわざがあるとおり、一般に自分で意識していなくても、趣味は「得意なこと」である場合が多いのです。ですから、趣味に関連したテーマでビジネスをやることは、流行っているという理由だけで好きでもないことをしぶしぶやるよりも、ずっと効率的に稼げることが多いのです。
成功事例が物語る、趣味をビジネスにする効果
その証拠に週末起業家のうち、成功している人の多くは趣味をビジネスに代えています。
例えば、ちょっと事例を挙げても…
・作曲が趣味で、自作CDを販売している
・自転車が好きで、自転車の出張修理をしている
・鉄道マニアで、模型を売っている
・夜景鑑賞が趣味で、夜景評論家と名乗っている
など、「趣味が高じて、気付いたらビジネスになっていた」という人が多いのです。
でも、やはり趣味とビジネスは違います。そこでここでは、趣味とビジネスを橋渡しする5つの鉄則を紹介しましょう。
【鉄則1】何を商売にするかを慎重に選ぶこと
ひとことで趣味をお金にすると言っても、いろいろな商売が考えられます。そこでまず、「何を商売にするか」をしっかり吟味することが大切です。得てして「釣りが趣味→釣竿を売る」という安直な発想になりがちですが、そうするとありきたりすぎて失敗します。
そこで、他にはないビジネスをいろいろ検討してみます。コツは趣味に関してあなたが持っているモノ、ワザ、知識・情報、人脈のうち「何か売れるものはないか」と考えてみることです。例えば、釣りが趣味なら、次のように考えます。
・モノを売る→釣竿や釣り道具→釣り道具屋
・ワザを売る→釣りの技術→釣りの代行業、場所取り代行
・知識・情報を売る→釣り方に関する知識→つり教室、釣果速報
・人脈を売る→釣り人や釣り船との人脈→釣り船の手配屋
このように4つの切り口からアイデアを出してみると、いろいろな商売が出てきます。その中から「これなら自分にできそうだ」というビジネスを選べばいいのです。
【鉄則2】継続的に投資をすること
テーマが決まったからといって、一度に多額のお金をかけるのは禁物です。最初からうまくいくとは限らないからです。今ある資金で、少しずつ始めましょう。
ただし、趣味と違ってある程度の投資は必要です。そこが単なる趣味と、リターンを期待するビジネスとの違いです。投資をしなければ、リターンはないのです。またリターンが無ければどんなにがんばっても趣味なのです。
このバランスは難しいのですが、目安として例えばボーナスのうち、趣味にあてているお金を一度投資にまわしてみるというのはいかがでしょう。また家族旅行を一回我慢してみてはどうでしょう。これなら万一失敗しても、どうせ遊興費として消えていたお金ですから、あきらめがつきます。
ただし、儲かったら、必ず儲けの一部は次の投資に回します。こうして継続的に投資することがビジネスで成功する鉄則です。
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