起業・会社設立のノウハウ/起業・独立事例

起業の夢と現実:第2回 小林将大氏

企業の夢と現実の第2回目は、インターネットや電話で「恋愛」問題を解決するオウケイノーツ株式会社の小林将大社長にお話を伺っていきます。氏の起業理由を聞くと、誰でも起業したくなるかも。

執筆者:日下 康幸


オウケイノーツ株式会社 代表取締役 小林将大氏

小林
オウケイノーツ株式会社 小林将大氏
起業後3年から5年の起業家に、起業のいきさつと、実際に起業してみた結果、どのようにビジネスモデルが変化し、生活が変わってきたのか「今リアルに戦っている起業家」に「起業の夢と現実」。第2回目の今回は、みんなの恋愛相談で知られる、オウケイノーツ株式会社の小林将大社長を迎えて、お話を伺っていきます。

小林将大氏はどんな人物か?:バックグラウンド
サイバーエージェントや楽天などの有名IT企業の創業間もない時期から関与してきた小林氏は、どんな人物なのか見ていきましょう。

小林社長は1974年1月7日、東京都品川区大井町に生まれた。小学生の時、アスキーとマイクロソフトが提唱した『MSX』というパソコンの購入をきっかけにからコンピュータへ興味を持つようになったという。ガイドと同世代。実際にこの世代のIT起業家のほとんどがMSXやNECのPC系からITに興味を持ち始めたという人が多い。

青山学院大学経営学部を卒業後、イギリスのコンピュータウイルスワクチンソフト『SOPHOSアンチウイルス』の輸入販売プロジェクトに携わる。その後、2000年にサイバーエージェントとオンザエッヂ(現livedoor)の子会社HOOPS!のディレクターに。翌年、楽天に同社を売却後、社長が去ったため、三木谷会長に副社長に任命され、27歳にして経営に携わることに。一年後、インフォシークと合併。モバイル部署を立ち上げ、日本で最初にモバイルの検索連動型広告を創る。その後、KDDIと共同で世界初の音声認識技術を使った検索サービスやモバイル検索を企画・提供した実績を持つ。まさに、現在のIT企業の創成期に大きく関与してきた。

そして、楽天退社後、オーストラリアにてSEOコンサルタントとして活躍。帰国後、小林氏が長年憧れていたゲーム会社コナミに勤務し、モバイルにてクイズ懸賞サイトを企画・制作。そして、公式サイトクイズカテゴリで一位にする。ここで小林氏に大きな転機が訪れる。あることをきっかけに、恋愛相談のQ&Aサイトのニーズを感じ、携帯専用で企画し成功させたのだ。そして、これらの経験を元に起業した。

起業後は、自分自身のQ&Aサイト立ち上げの経験が評価され、Q&Aの最大手であるオウケイウェイブから出資を受け、エアロノーツ株式会社からオウケイノーツ株式会社と社名変更し、現在に至る。

> きっかけはなんなのか?次のページでは驚きの小林社長の起業動機について伺ってみましょう!
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