インターネット誕生から50年が経過しました。いまや社会的インフラとなったインターネットがどうやって発展してきたのかGoogleマップで巡ってみましょう。創業時のGoogleホームページはずいぶん今と違ってゴチャゴチャしていました。
 

UCLA ここからインターネットがスタート

インターネット誕生の地 UCLA

インターネット誕生の地 UCLA

GoogleMap:「UCLA

UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)は日本からの留学生が多い大学としても有名です。ロサンゼルス市の西、ウェストウッドというところにあります。地図を右側にスクロールすると高級住宅街ビバリーヒルズがあり、少し行けばハリウッドやサンタモニカになります。このUCLAからインターネットがスタートしました。

サーバーをネットワークにつなぐためIMPという分散通信装置が作られました。このIMPがルーターの元祖です。第1号機はUCLAに設置されました。IMPが設置されたUCLAで準備に入ります。トラブルがありましたが1969年9月2日に無事にIMPが稼働しました。この日がインターネットの誕生日になっています。

IMPの2号機はSRI(スタンフォード研究所)に設置され、10月20日にUCLAとの間で交信に成功しました。この日をインターネットの誕生日とする考え方もあります。11月にUCSB(サンタバーバラ大学)、12月にはユタ大学にIMPが設置され、この4拠点を中心に世界中に拡がっていくことになります。
 

CERN ホームページ誕生はスイスのジュネーブ

ホームページ(WWW)が誕生したCERN

ホームページ(WWW)が誕生したCERN

GoogleMap:「CERN

CERN(欧州原子核研究機構)は素粒子物理学の研究所で地下には円形加速器があります。スイスとフランスの国境にあり、ジュネーブの市街地から10Kmほど行ったところにあります。地図をずっと右下にスクロールすると飛行場を超えてジュネーブの町とレマン湖が見えてきます。日本の研究者もたくさん在住しています。

インターネットと言えばWWWですが、誕生したのはけっこう遅く1989年になります。それまではメールなどがインターネットの中心でした。CERNで働いていたティムバーナーズリー博士が1989年にハイパーテキストの概念について執筆し、翌1990年に世界最初のホームページを作成します。

そして1991年にWWWをインターネット上に発表し世界中に拡がっていきます。WWWはWorld Wide Web(世界中に広がる蜘蛛の巣)の略ですが、その名の通り世界中に拡がっていきます。
 

NCSA ブラウザーの元祖 モザイク (Mosaic) が生まれる

 
ブラウザーはイリノイ大学で生まれた

ブラウザーはイリノイ大学で生まれた

GoogleMap:「NCSA

NCSA(米国立スーパーコンピュータ応用研究所)はイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校内にあるスーパーコンピューター応用センターです。米国科学財団のスーパーコンピュータを扱う施設が5つありますが、その1つになります。イリノイ最学のキャンパスは大学の名前の通りアーバナ市とシャンペーン市にまたがっています。

写真の飛行場は大学の飛行場。「Univ of Illinois Willard Airport」という飛行場で航空学部が実習を行っています。飛行場の隣には大学のゴルフ場もあります。

CERNのティムバーナーズリー博士がインターネットに発表したWWWをイリノイ大学の4人の学生が画像や音声なども扱えるように改良し、モザイク(Mosaic)と命名しました。このモザイクはマルチメディアが扱える最初のWebブラウザーとなりました。インターネットを通じて一気に世界中に広がり使われるようになりました。

その後、大学側といろいろとゴタゴタがあり、 マーク・アンドリーセンを中心とした開発チームはシリコングラフィックス社の創業者ジム・クラークと共に共同でネットスケープ・コミュニケーションズ社を設立しました。

そして開発したのがモザイクを発展させたブラウザ「ネットスケープ・ナビゲーター」です。これがまた世界を変えるソフトとなりました。
→ 「怪獣ゴジラから命名したWWWブラウザーがあった」
 

高エネルギー加速器研究機構 日本で最初のホームページ

日本最初のホームページは高エネルギー加速器研究機構で生まれた

日本最初のホームページは高エネルギー加速器研究機構で生まれた

GoogleMap:「高エネルギー加速器研究機構

高エネルギー加速器研究機構(KEK)はつくば市にあります。科学の基礎研究を進める共同利用研究所で巨大な加速器があります。

1991年9月に高エネルギー実験のソフトウェア担当者の会議がアメリカで開かれ、CERN研究所から参加した研究者がハイパーテキストを使って自由にネットワーク上の書類を見ることができる仕掛けについて話をしました。これを聞いていたのが高エネルギー加速器研究機構の森田博士です。

1992年9月、森田博士がフランスの国際会議の後、CERN研究所に立ち寄りWWWを発明したティム・バーナーズ・リー氏と会います。この時に高エネルギー物理学研究所でもWWWサーバーを立ち上げ、ネットワークによる情報の共有化を進めてほしいと依頼されたのがきっかけです。

CERNの端末室で、ネットワーク経由で高エネルギー物理学研究所にログインし、HTMLファイルを作成して、サーバー上に置きました。このHTMLファイルをCERNからリンクしてもらいました。これが日本初のホームページで、1992年9月30日のことです。
 

スタンフォード大学 Yahoo!が誕生

1996年当時のYahoo!

1996年当時のYahoo!

Google Map:「スタンフォード大学

スタンフォード大学はパロアルト市に隣接するスタンフォードにあり、シリコンバレーの中心です。近くにはIMPの2号機が置かれたSRI(スタンフォード研究所)があります。

スタンフォード大学はIT企業を創出する大学として有名で、ヒューレット・パッカード、サンマイクロシステムズなどが生まれています。Yahoo!もスタンフォード大学から生まれています。

スタンフォード大学の博士課程に在籍中のジェリー・ヤンと友人のデビッド・ファイロが趣味で始めたのがYahoo!の原型となるホームページの検索サービスです。二人は大学にあったトレーラーハウスにこもりパソコンにむかっていました。

1993年頃から「ジェリーのWWWガイド」というサイトを作り始めます。ホームページのアドレスを単純に並べるのではなく分野ごとに整理し、リンクで飛ぶことができました。これが使いやすいと口コミで評判になり人気サイトになっていきます。

これが後のYahoo!となります。当初のYahoo!のアドレスは「http://yahoo.stanford.edu/」とスタンフォード大学のサブドメインでした。
→ 『Yahoo!は横綱・曙から生まれた』
 

グーグルもスタンフォード大学生まれ

1998年当時のGoogle

1998年当時のGoogle

グーグルもYahoo!と同じスタンフォード大学生まれです。
1995年、博士課程に在籍していたサーゲイ・ブリンとラリー・ページが出会い、在学中に検索エンジンのアルゴリズムを作成します。

これがSEO対策でよく名前を聞くPageRankです。このPageはホームページのページではなく、ラリー・ページの名前から名付けたそうです。

PageRankはロボット型検索エンジンの基本となるもので各ページの重要度を計算するアルゴリズムです。この特許はスタンフォード大学が持ちグーグルに使用を認める見返りに、グーグル株を180万株取得していました。

2005年、スタンフォード大学がこのグーグル株を売却し、3億3600万ドルの利益となりました。この利益はスタンフォード大学の研究や教育に環流し、次のベンチャー企業育成となっていきます。Googleは1998年9月に友人宅のガレージで創業しました。
※このガレージが売りに出されたのでGoogleが買取っています。

Google創業時の画面にはBETA版と書いてあり、今とは違ってゴチャゴチャしたデザインでした。画面の左には「Stanford Search」や「Linux Search」の文字が見えています。右にはメールアドレスを入れるとアップデートを教えてくれるサービスもありました。現在のようなシンプルなGoogle面になるのは1999年の4月頃のことでした。

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