サラリーマンの年末調整が無くなる!?
サラリーマンの年末調整が無くなる!?

サラリーマンの年末調整が無くなる!?

給与明細を見ると税金が天引きされていますが、この源泉徴収制度は戦争遂行財源を調達するために、1940年(昭和15年)、つまり太平洋戦争の1年前に導入されたものです。

国家としては税金の取りはぐれがないありがたい制度でした。
敗戦後、シャウプ博士が日本の税制改革案を勧告をします。これが有名なシャウプ勧告です。

シャウプ博士
1949年、コロンビア大学教授のカール・S・シャウプ博士が、連合国総司令部(GHQ)のマッカーサー司令官の要請で来日。約4カ月に渡り国内各地を視察調査を行いまとめたものがシャウプ勧告です。

「雇用主による年末調整ではなく、納税者自らが税務署に確定申告をすることこそ、民主主義の基礎である。」と勧告されたのですが、税務当局からすれば源泉徴収や年末調整は徴税コストを企業に負担してもらう利点があり、受けいれませんでした。

青色申告制度の誕生
青色申告制度は1950年のシャウプ勧告によって設けられたものです。記帳に基づいて正確に所得や税額の申告をする納税者には、種々の特典を与えるという制度で、今日まで続いています。

シャウプ博士が視察で乗った運転手に、青色のイメージを聞いたところ、「青空のようにすっきりした色」と答えたので青色申告になったそうです。

結局、日本では、源泉徴収と年末調整の二本立てによって、所得税に関してサラリーマンが何もしなくてよい制度になりました。

サイレントマジョリティ(声無き大衆)になってしまいがち
サイレントマジョリティ(声無き大衆)になってしまいがち
便利な反面、弊害が出ています。

所得税減税を行っても、サラリーマンやその家族が所得税納税額を把握しておらず、減税効果を肌で実感できません。

納税者意識が少なく、サイレントマジョリティ(声無き大衆)になってしまいがちです。
またリストラで退職した人や、派遣社員など雇用形態が多様化して、年末調整を受けない人が増えている現実もあります。

そこで電子申告の普及と共に、サラリーマンの年末調整を廃止して、確定申告に移行する計画が進んでいます。当初は2005年の予定でしたが、2010年ぐらいまでがめどのようです。

パソコン業界誕生の蔭に実は確定申告があった!

アメリカのサラリーマンは日本のように経理部門が年末調整をしてくれません。サラリーマン自ら電卓をたたいて計算し、申告をします。そこへ登場したのがビジカルクというソフトです。ダニエル・ブリックリンという当時ハーバード・ビジネス・スクールの学生が考案した表計算ソフトで、アップル2というパソコンで動きました。

それまでパソコンと言えば趣味の世界でしたが、面倒な電卓計算から解放されるとサラリーマンが飛びつき、ビジカルクを使うためにアップル2の売上が急上昇。それを傍目で見ていたIBM社がついにパソコン分野へ参入することとなり、誕生したのがIBM-PCです。その後、ロータス1-2-3やエクセルが登場しました。

ところでエクセルって最初に発売されたのはマッキントッシュ版だったってご存知ですか?1985年9月です。同じ年の11月にWindows1.0が発売され、1987年にWindows版(IBM PC版)エクセルが登場します。

電子申告へ向けての準備

(サラリーマンの方)
準備が進むにつれ新聞報道、また企業を通じて広報が始まります。

(個人事業、法人の方)
現在、各地の税理士会でまず税理士向けの説明会を開催しております。基本的には、今まで作成してきた帳票を紙に打ち出さず、回線を使って電子申告することになります。

申告内容を盗み見られたり、他人になり済まして申告されるといったセキュリティ上の問題が発生しないよう電子証明書が必要となります。

使用している会計ソフトにつきましては、対応方法などが各メーカーよりアナウンスされます。

電子申告では、納税者ごと、税目ごとに国税庁が指定したXML形式のファイルでなければ受け付けられません。また、提出義務のある書類がすべて電子的に整然としたXML形式のファイルである必要があります。会計ソフトではこの対応が必要となります。

XMLって何? ホームページ作成用言語であるHTMLと同じマークアップ言語で、企業間などで情報をやり取りする時の基本となります。HTMLと違い、データに意味を持たせ、構造化することができ受発注データのやり取りなどに活用できます。

電子申告を体感してみよう!

国税電子申告・納税システムからe-Taxソフトをダウンロードできます。(Windows版のみ)これで、どういう感じで電子申告を行うのか体感することができます。
2004年から電子申告について色々な動きが出てきます。

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