墨俣築城プロジェクトの立ち上げ

城の材料となる木を伐り出し筏で流し墨俣に城を造る

城の材料となる木を伐り出し筏で流し墨俣に城を造る

プロジェクトマネージャである秀吉は、まずアウトシーシングの親方である蜂須賀小六を訪ねて、協力を依頼しました。最初は返事をしぶっていましたが、そこは人たらしと呼ばれた秀吉です。ようやく協力を取りつけます。

いよいよ城造りプロジェクトが開始されました。まず美濃側には織田軍は伊勢を攻めるという噂を流して、油断させます。 その間に目立たぬよう大工などを順次、木曽の山に送り出し、野武士の指揮の元で、まず城の材料となる木を伐り出します。 伐り出した木を筏に組み、飛騨川に流し松倉という土地に集めます。 伐り出しが終わった頃に、秀吉が松倉に到着しました。

「皆の衆! この乱世を終わらせ、安心して田畑を耕せるようにするには、信長様に京都へ上っていただき、天下を平定してもらわねばならない。そのためには稲葉山をまず落とす必要がある」

秀吉はこのプロジェクトの大きな目的が野武士や大工など全員に伝わるのを待ちます。

「墨俣に城を造るのは、そのための橋頭堡だ! 墨俣に城が出来れば、稲葉山はすぐ目の前ぞ」

そうは言われても、野武士や大工の間には前の柴田勢の敗戦の話が広まっていますので、不安な気持ちは残っています。そこで、秀吉は具体的な城造りの進め方を示しました。

共通部品をたくさん作り、組み立てることで短納期に対応

共通部品をたくさん作り、組み立てることで短納期に対応

共通部品をたくさん作り、組み立てることで短納期に対応

「よいか、素早く城を造ってしまえば勝ちだ」

秀吉の話が続きます。

「まずは部材の長さや太さを統一するのじゃ。そうすれば塀にも柵にも共通に使える。またあらかじめ柵として組んでおくのじゃ、そうすれば、墨俣に着いたら建てるだけで、塀はすぐできる。よいか、他も同じ要領でやるのだ、今から設計図を渡すので、この通りに組むのじゃ。この方法でやれば、すぐに城は出来るぞ!」

野武士達は、半信半疑ながらも、作業を開始し、柵になる部分や塀になる部分など、どんどん部品が出来ていきます。

再び、秀吉の登場です。

「では今から柵を組む練習をするぞ、よいか体で覚えるのじゃ。体で覚えておけば、現地で美濃勢に攻められようとも落ち着いて城造りができるぞ」

野武士や大工をグループに分けて、塀や柵などを作る練習をさせます。最初はモタモタしていましたが、何回か繰り返すうちに要領も分かり、組み立て時間も短くなりました。

なぜ短納期でシステムを構築しないといけないのか

短納期でシステムを構築しないと陳腐化する

短納期でシステムを構築しないと陳腐化する

中小企業を取り巻く経営環境は目まぐるしく変化しています。悠長にシステム開発をしていれば、システムができた頃には一部は陳腐化し、使いものにならなくなる時もあります。多額の投資をしますので、早期にシステムを稼働して、投資を回収することも大切です。

システムの開発期間が長いと、例えば法律が変わるような外部環境の変化などによって開発途中で修正要望が出てきます。 設計のやり直しなど、ますます開発期間が長くなるという悪循環に陥ってしまいます。

では短納期で仕上げるにはどうしたらよいのでしょうか。いかに優秀なITベンダーを見つけるかにかかっています。バグが少なく、また短納期で仕上げる優秀なITベンダーがたまにいます(たまにしかいません)。

では、なぜ短納期でできるのでしょうか。優秀なITベンダーは、システム作りの時に、まず自社に蓄えられたツールやプログラムの部品で使えるものがないかどうか検索をします。同じような処理であれば、蓄積された部品を組み合わせるだけで、信頼性の高いものが短納期でできます。また、最適な部品の組み合わせなどノウハウも蓄積されています。

さて、ITベンダーにとっては宝の山となるこの部品ですが、紺屋の白袴というぐらい、ほとんどのITベンダーでは活用できていません。優秀なITベンダーではプロジェクトが終了し、解散する前に汎用的に使えるプログラムやこれからも使う機会がありそうな処理など、後々使いやすいように改良して部品としてデータベースに整理しています。これにより短納期を実現でき、ITベンダーとしての競争力がつきます。ですが、ほとんどのITベンダーはすぐに解散し、別のプロジェクトに要員を異動させて終わりです。

秀吉が城造りでやっているのも同じ方法です。部品を揃え、組み立て経験(ノウハウ)により、現地で短時間で作業できるように配慮しています。

いよいよ墨俣の城造りがはじまります。