業務で使用するデータは、オフコンに入力されています。オフコンでは集計処理、データの検索、帳表出力など、定型業務が提供されているだけで、ユーザー自らがデータを直接利用することはできません。
これはオフコンが開発された当時は、パソコンが普及していなかたっため、データを取り出したとしてもそのデータを利用できる環境がほとんどなかったことにあります。
現在のパソコン環境では、データを再利用することが前提となっています。表計算ソフトなどで業務分析も簡単に行うことができます。
さて、パソコンでオフコンのデータを使うとなると、データ連携を行う必要があります。
オフコンとパソコンではネットワークを使用したデータ連携が難しく、どうしてもフロッピーを用いたデータ連携になってしまいます。中にはこれさえできずに、オフコンとパソコンの両方にデータを入力するような例も出てまいります。
つまりデータを積極的に活用しようと思うと、オフコンから出力される帳表を見ながら、パソコンに同じデータを入力して自分なりの管理表や集計表を作らなければなりません。
これですと社員はオフコンとパソコンの両方の操作を覚えなけばなりませんし、情報リテラシーの向上にも影響を与えます。また二重入力しなければならないなど時間的なロスも出てしまいます。
ここは思い切って、パソコンシステムの導入を考えてみましょう。
導入費用の概算
(例)現在のオフコンシステム
リース料 | 年間100万円 |
パソコンシステム
パソコン2台 | 40万円 |
パソコン2台 | 40万円 |
会計ソフト×2台分 | 16万円 |
販売・仕入管理ソフト×2台分 | 16万円 |
合 計 | 72万円 |
これですと初年度からお釣りが出ます。ベンダーと保守契約を結んでもかまいませんが、1週間に1度必ず顧客台帳や売上台帳のバックアップを取るような運用体制ができれば、保守契約は別に必要ではありません。パソコンが壊れたら買い換えたらいいと割り切るのも一つの方法です。