企業のIT活用/システム運用管理

オフコンシステムの移行

まだまだオフコンを使っている中小企業がたくさんあります。パソコンを使って統合システムへの移行を検討してみませんか?情報化コストを下げることもできます。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド

御社はオフコンを使っていませんか?

多くの中小企業では、オフコンを導入し、会計システムや受発注システムを稼働させています。さて今お使いのオフコンの年間リース料・保守料はどれぐらいでしょうか。100万円ぐらいですか、それとも200万円?

現在のオフコンシステムをパソコンを中心としたシステムに入れ替えれば、情報化コストを下げることができます。またオフコン特有の問題点も解消できます。

では、どう入れ替えていけばよいのでしょうか。まずは、現在使っているオフコンの問題点を整理してみましょう。

オフコン特有の問題点

(1)独自規格である

オフコンは、メーカー独自の規格によって作られています。またオフコン専用のソフトウェアしか動きません。ビジネスショーを見学した際、自社に役立つソフトを見つけたが、御社のオフコンでは走らないと言われた経験はありませんか?

オフコンがリース切れになった場合、現在の受発注システムや会計システムをそのまま使いたければ、同じオフコンメーカーのオフコンを選ぶしか選択肢がありません。

また、オフコン市場は年々縮小しており、あまり価格競争が働く市場ではありません。価格が高止まりしたオフコンを導入することになってしまいます。メーカーのオフコンに対するサポート体制が縮小しており、今までのようなサポートも期待できません。

私が聞いたケースでは、オフコンのソフト開発を担当した会社が倒産してしまって、現在の売上システムを変えたいが何ともできないというケースもありました。

(2)2重投資

パソコンが普及するまでは、オフコンを使うことが理にかなっていました。また中小企業にとって、使いやすいシステムをメーカーが供給したことにより、オフコン文化が拡がった面もあります。

ところで御社ではパソコンも導入しておりませんか?

基幹業務システムとしてオフコンを使用していますが、DMの作成や社内文書の作成、またグラフ作りやインターネットへの接続などでパソコンを別に導入するケースが多くあります。

こうなると覚えることも2倍、システムを置くスペースも2倍と二重投資になってしまいます。

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