電子申告(e-Tax)のメリット
確定申告のやり方には- 税務署へ行く
- 郵送する
- ネットで行う
このうち3の「ネットで行う」のが電子申告です。
国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー(e-Tax)」で作成した申告用データを記入して申請すればOKです。
確定申告の期間中であれば24時間受け付けしており、押印・添付書類も不要です(ただし、書類は5年間保存しておかなくてはなりません)。混み合う税務署に出向く必要がないのは大きなメリットです。
さらに、2020年1月からは青色申告特別控除が現行の65万円から55万円に減額となりますが、電子申告の場合は2020年以降も現行と同じ65万円の控除となることも大きいでしょう。
マイナンバーカードを申請する3つの方法
ただし、電子申告には事前準備がいります。電子申告を行うには電子証明書が必要となり、現在この電子証明書の役割を果たすのは「マイナンバーカード」なので、これがない方はまず「マイナンバーカード」を作らなくてはなりません。
以前の「住民基本台帳カード」には「写真あり・写真なし」がありましたが、マイナンバーカードは身分証明書になりますので「写真あり」になります。
マイナンバーカードを作成するには、地方公共団体情報システム機構へ交付申請をします。交付申請は
- 郵送
- パソコン・スマホ
- 証明用写真機
1. 郵送
マイナンバー通知カードと一緒に送られてきた「個人番号カード交付申請書」に署名または記名・押印し、顔写真を貼り付けて、地方公共団体情報システム機構に送ります。「個人番号カード交付申請書」をなくした場合も、ホームページからダウンロードできます。
2. パソコン・スマホ
パソコンの場合、オンライン申請用サイトにアクセスし、顔写真データと一緒に申請します。スマホの場合、「個人番号カード交付申請書」にあるQRコードから申請用サイトにアクセスし、顔写真と一緒に申請します。
3. 証明用写真機
対応する証明用写真機から顔写真データを送ります。この場合も「個人番号カード交付申請書」にあるQRコードをスキャンする必要があります。
申請したら交付通知書が届くのを待ちますが、届くまでに数ケ月かかる場合もあります。マイナンバーカードの発行が確定申告に間に合いそうになければ、電子申告ではない方法を考えましょう。
マイナンバーカード・電子証明書を発行する
マイナンバーカードの交付通知書が届いたら、- 交付通知書
- マイナンバー通知カード
- 運転免許証などの本人確認書類
交付窓口では2つのパスワードを設定します。
■住民票などの発行用
4桁の数字のパスワードです。全国のコンビニATMから住民票などの発行ができるようになります。
■署名用電子証明書
英数字6文字以上 16 文字以下のパスワードです。電子申告ではこのパスワードが必要となります。
パスワード設定時は、担当者の指示に従って、自分でパスワードを入力します。
パスワードを入力すると「鍵ペア」の生成が行われます。電子証明書(公的個人認証サービス)では公開鍵暗号方式が使われています。入力したパスワードに従ってペアとなる「秘密鍵」と「公開鍵」が作られます。作成された電子証明書がマイナンバーカードのICに格納されます。
→ PGP 重要メールを暗号化してますか?
「マイナンバーカード」の有効期限は発行から10回目の誕生日までですが、「電子証明書」の有効期限は発行から5回目の誕生日までです。よって、途中で「電子証明書の更新」が必要となります。
電子証明書が格納されたマイナンバーカードが用意できたら、ICカードリーダを用意しましょう。ICカードリーダの価格はいろいろですが2500円ぐらいから発売されています。
次に開始届けを出し、e-Taxの準備を行います。
→ 確定申告を電子申告で e-Taxソフトを用意