駆け込み決算対策
しかし、期末駆け込みの決算対策というのは本当に有効な方法なのでしょうか。
2種類の節税
節税といっても、大きくは2種類あります。「お金を使う節税」と「お金を使わない節税」です。例えば、30万円未満の少額減価償却資産の特例を利用し、3月にたくさん買い物をする、というようなものは、「お金を使う節税」です。本当に必要なものを前倒しで購入したのであれば、それはそれでよいのですが、決算対策と称して不必要なものを購入しているのであれば、それはやはり無駄遣いです。
経費というのは、100万円使っても、減らせる税金はだいたいその4割、40万円程度です。つまり、税金を100万円減らそうとすると、経費はその2.5倍、250万円ほど使わなければならない計算になります。
キャッシュフローだけを考えると、何もせずに税金を払っていた方が、手元に資金が残ってよかったのに、ということになります。
「お金を使わない」のが有効な節税
そう考えると、「お金を使わない節税」がいかに大事かが分かってもらえると思います。例えば、固定資産台帳の中に、実際には存在しないような資産が計上されていないかチェックしてみる、どうしても回収できない不良債権について債権放棄の内容証明を送る、というようなことです。
また実際に決算作業を行う中で、未払金をいかにもれなく集計するか、ということも節税に大きく影響してきます。これも「お金を使わない節税」です。
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