税務調査を経営に生かす、そんな視点が必要ではないかと思います。
税務調査は3~5年ごと
税務調査ってどれくらいの頻度で来るの?とよく聞かれますが、決まってはいません。毎年のように来る会社もあれば、10年来ていないという会社もあります。国税庁管轄の大規模法人を除いては、目安としてだいたい3~5年ごとが一般的ではないでしょうか。売り上げが数千万円以下の小規模な会社はほとんど調査されないことが多いようです。
調査官は予習してから来る
税務調査官は、通常、来る前に「準備調査」をします。まずは、財務諸表の対前年比較や趨勢をみて、異常値を把握します。たとえば、急に粗利の率がよくなっている場合や、特別損益項目の増減をみます。
「資料箋」(しりょうせん)といわれる資料にも目を通してから来ます。資料箋とは、調査する会社と取引がある会社又は個人から、取引内容及び金額を書いた資料で、調査や法定資料として収集したものです。
さあ、調査だ!
通常、調査官から顧問税理士向けに調査日程の確認の電話があります。そこで、税理士と調査対象会社そして税務署とで日程調整をします。だいたい2~3日間で調査は行われ、調査官の人数は2~3人が多いです。これは、会社の規模によりだいぶ変動があります。
事前に顧問税理士と調査にあたっての心構えや特殊事項の確認をしておくといいでしょう。特に、税理士(または担当者)が変わったばかりである場合や今まであまり密に連絡をとりあっていなかった場合には、日ごろのコミュニケーション不足をとっておくことが大事です。
調査当日はどんな流れになるのか、資料は何を用意しておけばいいのか、税務署はどこを見てくるのかなど確認しておくといいでしょう。
事前に相手を知って、相手がついてくるところを予想しておくことは、心に余裕が生まれ冷静な受け答えができるのではないでしょうか。
>調査当日は?