住宅購入の費用・税金/確定申告・住宅ローン減税

一足早く確定申告の準備! 年をまたぐとローン減税は短縮(2ページ目)

今年入居された方はもうしばらくで住宅ローン減税の確定申告の時期となります。ところがチョッとしたミスで減税期間が短縮されるケースがあるのです。今回はこうした注意点について解説します。

平賀 功一

執筆者:平賀 功一

賢いマンション暮らしガイド

■公庫の資金受け取りまでの流れ

民間金融機関の住宅ローンと異なり、公庫などの公的資金の融資は引渡し・入居後に金消契約を締結するようになっています。
 公庫の資金受取までの流れ(マンション購入融資の場合)申込み → 融資承認の通知 → 適格認定 → 引渡し・入居 → 金消契約 → 資金の受取り
そのため入居日は間に合っても金消契約日が年をまたいでしまうケースが起こることがあり、結果として住宅ローン控除の減税期間が1年分短縮されてしまうこととなるのです。


■金消契約日と入居日の関係

以上をふまえて、住宅ローン減税が期間短縮されずに適用されるには金消契約日と入居日が同一年であれば大丈夫なのです(下図参照)。
 年 内年明け日付の確認資料
金消契約日短縮されない短縮される金消契約書
入居日短縮されない現行のローン控除自体が受けられない(※)住民票
資金受取り時短縮されない短縮されない     
   ※ 公庫の場合
ローン返済開始日短縮されない短縮されない返済口座の通帳

※小泉総理が再選されたこともあり、現行の住宅ローン減税は延長される方向で進むと思われます(2003/9/21現在)。しかし減税額や減税期間は縮小されるかも知れません。あくまで予想であることをご理解ください。


■ローン返済開始日との関係

その他、減税期間が短縮されそうな要因として「ローン返済開始日」が年をまたいだ場合がありますが、この点は心配ありません。

マイホームには様々な税金がかかる反面、減税などの特典も充実しています。後になって「そうだったの?」となっても後の祭りですので、常日頃から情報収集に心がけてください。

<関連コラム>
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