大学生の就職活動/就職活動の選考対策

就活の面接対策……質問を過去・現在・未来に分ける!

今回は、面接対応策を一緒に考えたいと思います。面接官の質問は四種類。過去・現在・未来・その他だ。過去は自己PRを、現在は志望動機(熱意)を、そして未来は志望動機(価値観)を主に尋ねています。焦らず適切に対応すれば大丈夫ですよ。

執筆者:見舘 好隆

面接対策……質問は、四種類ある!

質問の面接対策

しっかり準備をし、健康を保ち、適度な緊張感を持って臨めば、そんなに面接で苦しむことはないよ。面接官は、別に君を苦しめたいと思ってはいないのだから。

面接のピークが始まりつつあるこの時期、面接対策の記事をずっと書いてきた。

記事「面接って何?」では、面接を「時間軸」で説明した。つまり、面接の事前準備から、面接本番の序盤~中盤~ラストの流れを説明した。

面接で測定される「能力」と「態度」を確認しつつ、「志望動機」や「自己PR」で何を伝えるべきかを説明した。

今回の記事は、面接官の「質問」を類型化して、それぞれの質問に対する対応策を一緒に考えたいと思う。

結論を先に述べる。面接官の質問は四種類ある。過去・現在・未来・その他だ。過去は自己PRを、現在は志望動機(熱意)を、そして未来は志望動機(価値観)を主に尋ねている。焦らず適切に対応すれば、面接なんか少しも怖くないのだ。

※今回の考察は、エントリーシート対策にも活用できます。
 
<目次>
 

君の「過去」への質問対処法!

君の「過去」への質問の例を挙げる。
  • 学生時代にあなたが最も力を入れて取り組んだことと、そこから得られたことを挙げてください。
  • 今までに最も頑張った経験の中で自ら行動し、周囲と協働した経験について具体的に教えてください。
  • あなたを表す単語を挙げてください。
  • ご自身の経験をふまえて、あなたが考える成功と失敗の違いを教えてください。
  • 学生時代に最も力を注いだことは何ですか。そこで得た事を当社でどのように活かしたいですか。
  • これまで注力してきたことは何ですか。その際、工夫した・心がけたこと、またどのような成果を残したかという点を含めて具体的なエピソードを教えて下さい。
面接対策
この手の質問は、必ずある。あるのだから、ちゃんと準備していけばよい。棒読みにならないように、そしてエントリーシートとは違う切り口で話をしようね。
この質問は、一言で言えば、「自己PR」、つまり、君の「その企業が求める力」を測定する質問である。この手の質問は、既に求人広告や会社説明会などで明示されている、「求める力」を身につけた、過去の修羅場を乗り越えた具体的なエピソードを話すことで、示せば良い。

君の「過去」への質問は、すべて君の「その企業が求める力」を測定するための、質問なのだ。
 
※特に一つ目と二つ目の質問は、必ずあると思って良い。一つ目は求める力を自由に伝えられる質問であり、二つ目は求める力のうち、対人基礎力を確認する質問である。
 

君の「現在」への質問対処法!

「内定出したら、ウチに本当に来るの?」「ちゃんと会社研究したの?」と聞いているのです。説明しましょう。

「内定出したら、ウチに本当に来るの?」「ちゃんと会社研究したの?」と聞いているのです。説明しましょう。

君の「現在」への質問の例を挙げる。
  • 数多くある会社の中で、当社を志望する理由を教えて下さい。
  • 就職先として会社を選ぶ際に重視していることは何ですか。その理由も含めて説明してください。
  • あなたが考える当社の仕事のイメージはどのようなものですか。また、当社の仕事に必要なものはどのようなものだと考えますか。
  • 当社への志望度および志望理由を教えてください。

この質問は、一言で言えば、「志望動機」、特に君の「熱意」を測定する質問である。この手の質問は、会社研究の結果で示さなければならない。数ある企業の中で、貴社の強みのここに惹かれたから、第一志望なのだと述べなくてはならない。決して「○○業界だから」「有名企業だから」「父がお世話になっているから」など、企業研究をほとんどしていないとばれてしまう志望動機では、決して熱意は伝わらない。よって、深く会社案内や企業ホームページを読み込み、会社説明会や企業訪問、先輩訪問でのエピソードを加味して、作り上げなくてはならない。

君の「現在」への質問は、すべて君の「熱意」を測定するための、質問なのだ。
 
※第一志望じゃない企業に、第一志望と言って良いのか?という疑問があると思う。これから社会人になる君たちのために、あえて言うが、世の中、いつもいつも、そんなに簡単に白黒分けられる世界ではない。考えてみてほしい。例え第二志望であっても、第一志望の企業に落ちたら、その企業が第一志望になるのだ。また、就職活動を進めるうちに、志望順位なんてコロコロ変わるのだ。当然、今受験している会社は、すべて入社するかもしれない会社なのだから、受験するときはその企業が第一志望である理由をロジカルに考えてから受験しよう。

今、君たちは「成長中」なのだ。今の自分だけで、物事をすぐに断じることはあまり好ましくない。究極の意思決定は、内定をもらった時に考えれば良いのだ。企業が求める人材は、予測できない課題であっても、柔軟に対処する力を持つ学生。この就職活動自体も課題の一つなのだ。

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