大学生の就職活動/就職活動の準備

大学生向け!キャリアプランの基本を学ぶ(2ページ目)

自らの将来を描けと言っても難しい。しかし、走りながら考えることはできる。「行動して」「行動から学ぶ」ことの繰り返しが、自らの可能性を拡げ、将来の夢を描きやすくしてくれるのだ。

執筆者:見舘 好隆

【行動1】機会を追い求める!

計画された偶発性
世の中はめまぐるしく変わっていく。君の将来も変わるからこそ、とにかく行動して経験を貯め込もう。
いわゆる「好奇心」。「何か面白いこと無いかな?」と自ら積極的に探さなければ、自らを成長させる機会や、自らが輝く仕事は見つからない。大切なことは、いつもアンテナを張ること、そしてアンテナを張っていることを友人知人全員に伝えておくことだ。その幸運は、意識しなければ訪れない。もしかしたら、今、君の目の前にいる人が、君の将来の上司かもしれないし、同僚かもしれない。そしてその人に自分の夢を伝えなければ、相手もそれに気付かない。いつも「好奇心」を全開にすることが大切なのだ。「東京」のガイド、妹尾みえさんは語る。「私は町を歩く時、階段を見つけたら必ず登るんです!」と。

【行動2】何とかなるさと考える!

いわゆる「楽観性」。無理だと思った時点で、君の将来への選択肢が減る。何となく面白そうだなあと思った時点で、「きっとなれる」と思ってまず調べてみることを癖にしよう。宇宙飛行士だって、総理大臣だって、大学教授だって、なった人が実際にいるのだから、そのプロセスを調べてみよう。もちろん、身体能力や年齢、性別など、どうしようもないこともある。しかし調べてみて努力すれば何とかなりそうなことは、とりあえず「何とかなる!」と思って、行動してみよう。高橋歩は語る。「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ」と。

【行動3】とりあえずやってみる!

いわゆる「勇気」「リスクテイキング」。初対面の人と会う機会。行ったことが無いところに行く機会。食べたことが無い食べ物、知らない作家の書籍も、知らない監督の映画も、経験しなければそれが「自分に合わない」かどうかも学ぶことができない。もちろん君が輝く仕事かどうかも、やってみなければ結局わからないのだ。だからこそ、アルバイトやインターンシップ、セミナーなど、もちろん時間やお金の制限はあるけれど、目の前に現れた機会は、全て拾った方が良い。クランボルツ教授は語る。「宝くじは、買わなければ当たらない」と。

【行動4】人の話を受け止める!

いわゆる「柔軟性」。やってみたものの、想像通りに事が進むことはほとんどないだろう。成功しても失敗しても、楽しくてもつまらなくても、それはあくまでも自分の思い込みを主体とした感想であって、客観的に見て実際にそうなのかは、他人の意見を聴かなくてはならない。そこで批判的なことを言われても決して落ち込んでは駄目だ。「教えてくれてありがとう!」「指摘してくれてありがとう!」と受け止めることが肝要である。逆のケースもある。自分としては失敗したなと思っても、他人から見たら君が気にしている失敗とは違った部分を大きく評価し、成功だと思っているかもしれない。よって、必ず他人からフィードバックを得て、その言葉を記録し、次に活かすことができるかが成長の必須条件なのだ。アダム・マーキックは語る。「いつでも人生のゲームプランを持っていることはよいことだ。しかし、計画は鉛筆で描き、いつでもその手に消しゴムをもっていることを忘れないように」と。

【行動5】学んだことを言葉にする!

いわゆる「形式知化」「本質を知る」。行動1から行動4までで終わってしまいがちだが、最後に必ず行うべきアクションがある。学んだことを言葉にして保存することだ。失敗は辛いから忘れてしまいたいと思うだろう。しかしその失敗こそ忘れてはならない。その辛さの対価として、「どうすれば失敗するのか?」を学んだのだ。それを言葉にして憶えてこそ、君は必ず成長する。また、成功は嬉しいからきっと忘れないと思うけど、大切なのは「なぜ成功したのか?」を言葉にすることだ。自分なりの成功のセオリーを記憶し、次回にも実践しなければ勿体ない。映画『陽はまた昇る』の中で、主人公は語る。「やさしい戦いに勝つよりも、厳しい戦いで負けることの方が、強くなれるんじゃないか?」と。

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以上の1~5までのアクション、つまり、「行動して」「行動から学ぶ」ことで、自らの可能性、つまり自らの将来を描く「絵の具」を貯め込んでいく。すると驚くほど、将来やってみたいことがどんどん浮かび上がってくるだろう。

ポイントは、
  1. 最初から決め付けないこと。
  2. どんどん夢を修正していく勇気を持つこと。
なのだ。

※リクルート創業者の江副浩正さんの言葉
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」
が5つのアクションを一言で表している。
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