大学生の就職活動/就職活動の準備

就活のピントをずらさない3つの視点(3ページ目)

力があるのに内定が取れない理由は、ピントがずれているから。ピントを合わせるために、虫の目(現場を知る)・鳥の目(俯瞰する)・魚の目(理想と現実とのギャップを埋める)を駆使せよ。

執筆者:見舘 好隆

「鳥の目」の視点を持つ(=俯瞰する)。

鳥の目
スケジューリングで失敗している学生は本当に多い。始めてから気づいても遅い事はたくさんある。就職活動には相手があることを忘れるな。
なるほど、虫の目の重要性はわかった。さあ、明日から行動するぞ!と思ってくれたなら、もう一つ、鳥の目も並行して使うことを忘れてはならない。

鳥の目とは、虫の目とは違って、広範囲に、高い所から見渡す目だ。就職活動の全体感を持ち、課題の優先順位や、タイムスケジュールを見繕う目だ。例えば、自らの大学のOBGとアポをガンガン取ろうと思い立つ前に、アポは相手の都合があることを忘れてはならない。やっとアポが取れたとしても、それがエントリーシート提出や面接より後なら、せっかくの成果を生かす機会が無くなってしまう。また、ずっとその業界や会社を追い求め、虫の目を持って調べた結果、「何だか自分に合わないな」と思ってその業界や会社を目指すのを辞めたとしても、その時点で他の魅力的な企業のエントリーが終わっていたら、かなり辛い。

もっと手短な例を考えたら、今晩社会人の先輩と飲みに行くのか、それとも早めに帰って明日の面接に備えるのかと言う例だ。その社会人が第一志望の会社であれば、やはり飲みに行きたいだろう。しかしながら、第二志望の会社の面接をむざむざ準備不足で落としてしまっては、余裕を持って第一志望の会社を受験できなくなってしまう。そんな窮地に陥らないためにも、もっと早めに動いてタイムマネジメントをしておけば、そんなタイトなスケジュールにならなかっただろう。もしくは乾杯&30分だけ聴きたいこと聴き、名刺をもらって後日アポを取るなど、両方うまくすることを冷静に考えればいい。

去年の就職活動の流れは、就職課の資料やインターネットで検索すれば見つかるはずだ。もしわからなければ、人事に電話して聞けばいい。就職活動の全体感を把握し、この時期までには社会人と何人目標で会っておこう、この時期までに店舗訪問は済ましておこう、この時期までには面接に挑戦して慣れておこうなど、スケジューリングをするのとしないのとでは、結果が全然違うことは理解できるだろう。


いつも虫の目だけではダメだ。絶えず鳥の目を持って、効率よく活動する視点を忘れてはならない。



※次のページで、魚の目の視点を持つことを考える!
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