大学生の就職活動/就職活動の準備

就活のピントをずらさない3つの視点(4ページ目)

力があるのに内定が取れない理由は、ピントがずれているから。ピントを合わせるために、虫の目(現場を知る)・鳥の目(俯瞰する)・魚の目(理想と現実とのギャップを埋める)を駆使せよ。

執筆者:見舘 好隆

「魚の目」の視点を持つ(=理想と現実とのギャップを埋める)。

魚の目
面接で落ちても、次の会社の面接に繋がるのなら、それはかけがえの無い素晴らしい経験となる。ただ悔やむだけでは、だた時間の浪費しただけだ。
虫の目で現場を知り、鳥の目で全体感を把握する。この両方を意識するだけで、君の就職活動はかなりピントが合ってくる筈だ。そこにもう一つの視点「魚の目」を加えることで、さらにくっきりとした就職活動を行うコツを、最後に伝えたい。

魚の目は、就職活動を進めながら、将来の輝ける自分とは何なのか? 今の自分に足らないのは何なのか? など、未来と現在とのギャップを常に測り、修正しながら行動することだ。

虫の目で目標を詳細に把握し、鳥の目で戦略プランを作ったとしても、最初はやはり思った通りには進まないことのほうが多い。それは何故か? それは自らのプランと現実とにギャップがあったからに過ぎない。喩えるなら、生まれて初めてバスケットボールでのフリースローでゴールを狙うようなもの。いきなり投げても入るわけは無い(たまにはいる人もいるけど)。力の入れ方や方向、距離感など、身体に叩き込んでいくしか、ゴールする確率は上がらない。同じように、エントリーシートでも、面接でも、グループディスカッションでも、落ちたら次の会社!ではなく、何故ダメだったのか? もう少しこう話せば良かったのか? など失敗から何かを学ばなければ、同じミスを繰り返すだけだ。

「就職活動を通して何を得ましたか?」と就職活動が終わった先輩に聴いてみてほしい。まず間違いなく「就職活動を通して成長したよ」と話すだろう。そりゃそうだ。全戦全勝で就職活動を終える学生なんかいない。少なくとも数社から自らを否定される経験をする。自分は何故ダメなのか? 少なくとも運が無かったからではなく、何かが足りないからダメだったんだ。その何かを把握すること、そして就職活動を通してそのギャップを何とか克服する努力をしなくてはいけない状況に追い込まれる。確かに辛いことだ。でもそれを乗り越えなければ、内定は取れない。

夢と現実とのギャップを、就職活動を進めながら埋めていく作業。それは意識しなければなかなかできない。けど、埋まらなければ内定は取れない。魚の目とは、そんな自分や自分の進む方向を常に修正していく視点なのだ。

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まもなく年が明ける。もうすぐ、就職活動本番だ。

しかし企業もさすがにお正月はお休み。チャンスだ。

この正月休みの時間を使って、

虫の目・鳥の目・魚の目で、

自らの就職活動を、じっくり、眺めてみてほしい。
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