大学生の就職活動/就職活動の選考対策

【簡単シリーズ】履歴書

たった1ページに、履歴書を書くノウハウを凝縮。履歴書は君の分身。ずっと人事担当者が手元において見ている事を想定して書こう。アルバイトで書いた履歴書とは全く違うことを意識せよ。

執筆者:見舘 好隆

履歴書は、ずっと人事担当者の手元に置かれる、君の分身。時間を掛けてゆっくり丁寧に仕上げよう。

履歴書
※このページの下に、「印刷用ページへ」というボタンがあるよ。
夏休みもそろそろ終わり。秋から就職活動を迎える3年生も、秋採用に本腰を入れようと思っている4年生も、履歴書の書き方について改めて確認したいと思っていないだろうか。特に4年生は「今さら…」と思うかもしれない。でも履歴書はずっと人事担当者の手元に置かれる、「君の分身」。履歴書だけで内定は取れないが、履歴書の写真一つ、文字一つで合否を分ける時もある。今までも履歴書に関する記事はたくさん書いてきた。今回はそのノウハウを1ページにまとめてみる。このページを是非プリントアウトして、手元に置いてエントリーシートに挑んで欲しい。

【1.写真】「伝えたい最大限の自分」。

スピード写真はあり得ない。人事はすぐ「熱意が無い」ことを悟ってしまう。よって、コストはかかるが写真館で撮ることが基本である。最高の自分をビジュアルでも伝えよう。

【2.用紙】ちゃんと選んだのか。

市販のものはオススメしない。大学の生協で買うことを薦める。しかし、他大の履歴書も見て「本当に伝えたい自分を伝えられる書式か?」と疑うことも大切だ。もし自分の大学の履歴書の書式が嫌なら、自分で作ってみるのも良いだろう。

【3.修正液(修正テープ)】ありえません。

履歴書は「私はこんな人です」と自らを証明する書類。ハンコはそのためにつくのであり、修正液はありえない。どうしても修正したいなら、二重線を引いて訂正印を押すのが正しいけど、それは格好悪い。履歴書をコピーし鉛筆で見本を作って、それを見ながら書くのが良いだろう。コピーじゃなくて履歴書本体に鉛筆で下書きし、後で消しゴムで消す方法は薦めない。インクが薄くなるから。

【4.ハンコ】曲がったら、君も曲がって見える。

ハンコも写真と同様、鮮明にまっすぐ押されていないと印象が悪くなる。姿勢を正して、気合を込めて押そう(慣れないうちはマウスパッドを下に敷くと良い)。コツは「履歴書を書く前に押す」ことだ。書き上げた後に失敗すると落ち込むからだ。

【5.文字】上手じゃなくても熱意が伝わっているか。

文字がきれいだと、とても聡明に見える。よって上手な人はかなり有利だ。しかし下手でも諦めてはいけない。大切なことは丁寧に書くことだ。同じ下手でも、一生懸命書いたか、手抜きで書いたかでは雲泥の差である。一見きれいでも、急いで書いたようにみえると、「熱意が無いな」と思われてしまうので注意。あと誤字脱字に注意しよう。携帯やパソコンに慣れてしまって、意外と簡単な漢字を間違っている人がいる(←「以外と」と書く大学生、結構多いよ)。送り仮名も含めて、全ての漢字を辞書で確認しよう。

【6.志望動機】企業研究をしっかりしたことを伝える。

まず、書き方の基本として、エントリーシートと同じく「見出しを書く」ことが肝要である。そして志望動機は、ライバル会社ではなく、なぜ貴社なのかを書かなくてはならない。企業研究をしっかりしたことを伝えつつ、「だから私は貴社を志望しているんだ!」と熱意を込めて書こう。

【7.自己PR】求める力を持っていることを伝える。

この欄も「見出しを書く」こと。そして自己PRは、企業研究で把握した「求める力」を持っていることを伝えることが基本となる。具体的エピソードを添えて、書き込もう。

【8.課外活動・趣味欄】求める力を持っていることを伝える。

この欄も「見出しを書く」こと。そして自己PR同様、企業研究で把握した「求める力」を持っていることを伝えることが基本となる。具体的エピソードを添えて、書き込もう。

【9.資格・特技欄】空欄を作るな。

たくさん資格を持っているならPRしたい順番に書けば良い。問題は無い時だ。空欄は「熱意が無い」と思われてダメだ。よって、特技を書くしかない。特技とは「みずから得意とする特別の技能」(大辞林第二版、三省堂)である。例えば「どこでも寝ることができる」「子供とすぐに打ち解けることができる」でもいい。必ずそれに付随する具体的エピソードを添えることがポイントである。尚、(カッコ)で囲んで、必ずコメントをつけることも忘れずに。以下は例。
  • 剣道初段(技だけでなく、礼儀作法や精神の鍛錬になります)
  • TOEIC750点(仕事に活かせるように、800点を目指し猛勉強中)
  • 握り寿司(左手で18gのシャリを掴み高速で握ります。もちろん心を込めて)
とらばーゆ*netオリジナル履歴書の「資格取得に向けて勉強中!PR欄」も参考にしてみよう。


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以上、簡単にまとめてみた。履歴書もエントリーシートと同じく、
  1. 「求める力」を踏まえて、
  2. 全ての欄に「求める力」があることを、
  3. 「見出し」をつけて、
  4. 具体性を込めて書く。
ことが基本となる。この基本を押さて、かつ「写真・用紙・ハンコ・文字」に注意さえすれば、きっと最後まで「君の分身」である履歴書は、君の味方になってくれるだろう。

是非、トライして欲しい。
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