履歴書は、ずっと人事担当者の手元に置かれる、君の分身。時間を掛けてゆっくり丁寧に仕上げよう。
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【1.写真】「伝えたい最大限の自分」。
スピード写真はあり得ない。人事はすぐ「熱意が無い」ことを悟ってしまう。よって、コストはかかるが写真館で撮ることが基本である。最高の自分をビジュアルでも伝えよう。【2.用紙】ちゃんと選んだのか。
市販のものはオススメしない。大学の生協で買うことを薦める。しかし、他大の履歴書も見て「本当に伝えたい自分を伝えられる書式か?」と疑うことも大切だ。もし自分の大学の履歴書の書式が嫌なら、自分で作ってみるのも良いだろう。【3.修正液(修正テープ)】ありえません。
履歴書は「私はこんな人です」と自らを証明する書類。ハンコはそのためにつくのであり、修正液はありえない。どうしても修正したいなら、二重線を引いて訂正印を押すのが正しいけど、それは格好悪い。履歴書をコピーし鉛筆で見本を作って、それを見ながら書くのが良いだろう。コピーじゃなくて履歴書本体に鉛筆で下書きし、後で消しゴムで消す方法は薦めない。インクが薄くなるから。【4.ハンコ】曲がったら、君も曲がって見える。
ハンコも写真と同様、鮮明にまっすぐ押されていないと印象が悪くなる。姿勢を正して、気合を込めて押そう(慣れないうちはマウスパッドを下に敷くと良い)。コツは「履歴書を書く前に押す」ことだ。書き上げた後に失敗すると落ち込むからだ。【5.文字】上手じゃなくても熱意が伝わっているか。
文字がきれいだと、とても聡明に見える。よって上手な人はかなり有利だ。しかし下手でも諦めてはいけない。大切なことは丁寧に書くことだ。同じ下手でも、一生懸命書いたか、手抜きで書いたかでは雲泥の差である。一見きれいでも、急いで書いたようにみえると、「熱意が無いな」と思われてしまうので注意。あと誤字脱字に注意しよう。携帯やパソコンに慣れてしまって、意外と簡単な漢字を間違っている人がいる(←「以外と」と書く大学生、結構多いよ)。送り仮名も含めて、全ての漢字を辞書で確認しよう。【6.志望動機】企業研究をしっかりしたことを伝える。
まず、書き方の基本として、エントリーシートと同じく「見出しを書く」ことが肝要である。そして志望動機は、ライバル会社ではなく、なぜ貴社なのかを書かなくてはならない。企業研究をしっかりしたことを伝えつつ、「だから私は貴社を志望しているんだ!」と熱意を込めて書こう。【7.自己PR】求める力を持っていることを伝える。
この欄も「見出しを書く」こと。そして自己PRは、企業研究で把握した「求める力」を持っていることを伝えることが基本となる。具体的エピソードを添えて、書き込もう。【8.課外活動・趣味欄】求める力を持っていることを伝える。
この欄も「見出しを書く」こと。そして自己PR同様、企業研究で把握した「求める力」を持っていることを伝えることが基本となる。具体的エピソードを添えて、書き込もう。【9.資格・特技欄】空欄を作るな。
たくさん資格を持っているならPRしたい順番に書けば良い。問題は無い時だ。空欄は「熱意が無い」と思われてダメだ。よって、特技を書くしかない。特技とは「みずから得意とする特別の技能」(大辞林第二版、三省堂)である。例えば「どこでも寝ることができる」「子供とすぐに打ち解けることができる」でもいい。必ずそれに付随する具体的エピソードを添えることがポイントである。尚、(カッコ)で囲んで、必ずコメントをつけることも忘れずに。以下は例。- 剣道初段(技だけでなく、礼儀作法や精神の鍛錬になります)
- TOEIC750点(仕事に活かせるように、800点を目指し猛勉強中)
- 握り寿司(左手で18gのシャリを掴み高速で握ります。もちろん心を込めて)
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以上、簡単にまとめてみた。履歴書もエントリーシートと同じく、
- 「求める力」を踏まえて、
- 全ての欄に「求める力」があることを、
- 「見出し」をつけて、
- 具体性を込めて書く。
是非、トライして欲しい。