大学生の就職活動/就職活動の選考対策

熱い学生が就職採用される理由 3

将来のために具体的に目標を定める必要は無いし何したって構わない。ただ、その一つ一つに「熱い思い」をぶち込んで欲しい。その思いがPDCAサイクルを回し基礎力を成長させ、採用されうる人材へとなる原動力なのだ。

執筆者:見舘 好隆

「再現性」をどうやって伝えればいいの?

PDCAサイクル
PDCAサイクルを回したことを伝えれば、自然に説得力が伴う。
※記事「熱いヤツが採用される理由・その2」より続く。
ポイントは「PDCAサイクル」。「PDCAサイクル」とは、記事「就職活動のキモ=『行動すること』!」でも説明したが、計画(plan)、実行(do)、評価(check)、改善(act)の順番でアクションし、最後の改善(act)を次の計画(plan)に結び付け、らせん状に向上させる活動のスキーム(型)のことだ。

この「PDCAサイクル」に則して、具体的エピソードを語るといい。もっと分かりやすく言えば、
    • 【Plan】主体的に適切な判断を下し、
    • 【Do】判断したことを具体的に実行し、
    • 【Check】実行しながら状況を把握しつつ、
    • 【Act】次なる一手を打つ。
この順番で学生時代に最も力を込めた活動を語ればいい。そうすれば、

「運動部にて○○大会に優勝するために~といった練習(Plan)を発案し、3ヶ月取り入れた(Do)。しかし、~といった問題が発生し立ち往生。何が原因かを考えた結果、~だとわかり(Check)、その部分を改善した新しい~といった練習(Act)を取り入れることで、メキメキと力をつけ、ついに優勝することができた。だから計画立案力には自信があります」

ほら、このような説得力のある自己PRに昇華する。そして基礎力の再現性は、こんな説得力のある自己PRの積み重ねで醸し出されるものである。たった一言二言で基礎力の再現性は伝えられない。だから面接官は、いろんな側面で詳しく話を引き出そうとしているのだ。

よって、もしみなさんが、

「そんなの作り話で誰でも言えそうじゃないか」

と思ったとしても、それは無理だよ。なぜならば、前述したように面接官は物凄く細かいことまで聞いてくる。すべて辻褄が合う作り話を作ることはほとんど不可能だからだ。


※次のページで、「再現できる基礎力」はどう培えばいいのかを学ぶ!

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