大学生の就職活動/就職活動での業界・企業研究

今が狙い目!公務員の魅力をチェックする(3ページ目)

不景気だった頃、安定志向だった学生がどっと流れ込み、人気が高かった公務員。今は人気が下がって、逆にチャンスである。「公務員って地味だし…」と思っている君の頭は固いぞ。改めてその魅力をチェックしよう!

執筆者:見舘 好隆

公務員の仕事の「目標」って、何?

公務員
社内結婚率は、民間に比べて凄まじく高いと思うよ。
民間と公務員とで大きく違う点は、「計画」に対する意識だ。

民間には売上や利益という「目標」があり、それに向かって絶えず努力しなくてはならない。一度立てた年度計画も、市場のニーズや競合会社の動きに合わせて随時修正する。つまり、「計画通りにいかないことが当たり前」であり、それを前提にいつも柔軟に前を見て行動することが職場では望まれる。何よりもスピード重視。早く仕事を取り掛かり結果を出すことが奨励される。

しかし、公務員は違う。予算申請して承認されたことを、「計画通りやることが仕事」となる。早くやっても褒められることは無い。新しいことを勝手にすることもできない。前ページで紹介した3Rの取り組みも「こういう取り組みをします」と予算申請し、あくまでもその枠内でアクションすることになる。あくまでも「何をするのか?」であって、「いくら儲けたか?」「何人集めたのか?」という多寡は要求されない(税収の目標はあるが)。

もちろん、民間企業に勤めるよりも、自由度は狭く感じるかもしれない。しかし、民間にはその自由度の代償に、いつも「売上」「利益」という目標が重くのしかかる。もし、自由に好きなことが出来る人がいたら、その人は「目標」を達成しかつ「自由」を上司や同僚に了承してもらった人だけだ。そうでなければ、近いうちその人の「自由」は奪われるだろう。

民間の仕事には、重くのしかかる「目標」と、「自由」への糊代がある。
公務員の仕事には、その「目標」が無い分、「自由」への糊代が民間に比べてやや狭いだけなのだ。


公務員への道も、食わず嫌いにならず、是非検討してみて欲しい。
※あと、公務員のメリットで大きいのは、福利厚生の充実だろう。年間計画はあらかじめ分かっているので、休暇申請もしやすい(災害さえ起きなければ)。特に女性の場合、産休や育児休暇のサポートはかなり充実していることを見逃してはならない。民間では大手企業じゃない限り、出産を機に辞めざるを得ない現実が多いよ。
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