「セミナー講師と話をする」で9馬身リード
「そして、ミッションその3。終わってから講師に必ず話し掛けるべし!」「うん、そうだよね。でも、くどくないかな?」
「同じ質問ならダメさ。まずは“素晴らしい講義、ありがとうございました!”と御礼を言うんだ」
彼女の目は輝いた。
「そうか!」
「さらに、店舗訪問や先輩訪問で得た知識をベースに、質問をすればいい。アイデアを話して感想を聞けばいい。もう、説明しなくてもわかると思うけど、これには2つの目的がある。一つは“熱意をさらに伝えること”、二つ目は…」
「取材!」
「そう!店舗訪問で取材したことと同じだよ。言い方を変えれば、“面接で伝えたいことのチェック”だ。褒めてくれれば自信になる。逆に否定をされれば修正できる」
「修正されれば、その部分を改善した自己PRに作り直せばいい!」
「その通り!これは社会人になっても必要なスキルさ。私も新しい企画を企画会議で提出する前に、社長を始め、反対しそうな人に事前に企画を見せるよ。そしてウィークポイントを指摘してもらい修正した上で、企画会議に臨む。そうすれば必ず企画は通る」
彼女はとても悔しそうな顔をした。
「そうだよね。もっと早くに気が付けば良かった。志望会社のインターンシップに参加したり、バイトをすれば良かった。そこまでしなくても、先輩訪問で自己PRを見せて、何度も書き直せば良かったんだ。ああ、悔しい」
「この時期に気がついた自分に誇りを持とう。まだ遅くない。なぜなら、それに気がついていない学生には勝てるから」
彼女は頷いた。そして時計をチラリと見た。
「ねえ、最後のミッションは?」
「それは、面接の最中にすることだ」
※あと、面接前の待合室ですることがあるよ。チェック!
※次のページは、「面接官の名前を聞く」。これでライバルに10馬身リード!