大学生の就職活動/就職活動の準備

就職活動は、『終わりなき旅』(2ページ目)

昨日の面接に落ちたからこそ分かったことがあるはず。失敗こそ将来の自分の糧になるし、失敗こそ今の自分の力になっているはず。もっと大きなはずの自分を探す就職活動に、終わりなんて無い。

執筆者:見舘 好隆

「トランジション」(過渡期・転換期)

「初恋」「失恋」「進学」「引越し」「結婚」「出産」「離婚」「死別」

そして、特に今のみなさんなら、「就職」
社会人なら、「転職」「転勤」「ジョブローテーション」「昇進・昇格」

この時期はいずれも、心が不安定になる時期です。

なぜなら、古いものから新しいものへと移りゆくのですから、「別離」もあるし、「受容」もある。当然悩むし、苦しむし、辛くてたまらなくなるし、自分が分からなくなる。

このような時期を「トランジション」(過渡期・転換期)と呼びます。

就職活動をするみなさんは、今、「トランジション」の真っ只中にいるのです。


心理学者レビンソンは、みなさんの段階を「第一段階:社会に出る前後の過渡期」と位置づけて、以下のように説明しています。
    • 親、社会に守られて生きるのではなく、自分で道を切り開かなくてはならない自覚を持つこと。
    • 「私は誰か?」と言うに問いに答えられなくてはいけないこと。
    • 進路を選択したならば、社会人としてその選択を誠実に果たさなくてはいけないこと。

うーん、なるほど。当然不安になりますよね。だってどれも生まれて初めての経験ですから。
さらにレビンソンはこの時期にぶつかる問題を説明しています。
    • 「アパシー」 他人と比較して自分が劣っているのではないか?と思い込んで、無力感・無価値を感じること。
    • 「離人感」 自分が自分と思えなくなる、自分が誰かに操縦されているような気がすること。
みなさん、こんな気持ちで悩んでいませんか?
生まれて初めての経験にぶつかり、「アパシー」や「離人感」にさいなまれ、不安になる。
それはこの「就職」という「トランジション」に、誰もが遭遇する気持ちなのです。


さあ、この「不安」と、どう対峙すればいいのでしょうか?


※次のページで、「トランジション」を乗り越えるために、図を描こう!
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