大学生の就職活動/就職活動での内定から入社まで

企業が内定者を決定する過程とは 1

企業は当然、面接などで「企業が求める力」を測っている。さて、企業はどうやって「求める力」を策定しているのだろうか。どうやって測っているのだろうか。この謎を解けば、面接なんか、怖くない!

執筆者:見舘 好隆

企業が何を基準に採用活動しているんだろうか?

求める力
企業は必ず「求める力」を定義している。それさえ解れば、戦略を立てることができるはずだ。
最近企業は新卒採用において、「求める人材」を明示するようになった。これには二つの意味を持つ。
  1. 質の高い「採用母集団」を形成したいから。
    「求める人材」とマッチしない学生が受験したら時間の無駄。
     
  2. 入社後、社員研修などで「企業が求める力」を修得させることを辞めたから。
    あらかじめ「企業が求める力」を持っている学生を採れば、手間とコストが省ける。
よって、企業が会社案内やホームページ、リクナビなど採用情報サイトに載っている「求める人材」は、穴が開くぐらい読まなくてはならない。

しかし、厄介なことに、この「企業が求める力」は非常に曖昧だ。「価値を創造できる力」「チャレンジできる力」「チームワーク」「コミュニケーション力」「リーダーシップ」など、方向性は同じだが、表現が企業によって千差万別である。これではその力があるのかを測りたい学生も、将来獲得したい学生も、困ってしまっている。

その情勢を見て「企業が求める力」を、厚生労働省は「若年者就職基礎能力」と名付け、平成16年7月23日に「若年者就職基礎能力支援事業(YES-プログラム)」を策定した。また経済産業省は「社会人基礎力」と名付け、平成17年7月7日に「社会人基礎力に関する研究会」を発足した。そしてリクルートワークス研究所は『Works』誌上において「基礎力」と定義し発表した。今後、「企業が求める力」は、何かしらを共通言語とし、そして浸透していくのだろう。


さて、この「企業が求める力」を、企業はどうやって策定しているのだろうか。
また、どうやって学生が持っているのかを測っているのだろうか。

この謎を解くことで、学生のみなさんも、自己PRや志望動機を練る時に必ずプラスになるはずだし、また面接に臨む時にも必ずヒントになるはずだ。


さあ、一緒にその「謎」を紐解いていこう。

<目次>
  1. そもそも、「企業が求める力」って何なのさ?
     
  2. 「企業が求める力」は、どうやって決めているのか?
     
  3. 「企業が求める力」は、どこで測定するのか?
     
  4. 「企業が求める力」は、どうやって測定するのか?
     
  5. まだまだあるぞ!「求める力」を測る方法!
     
  6. 「企業が求める力」を具体的に知る方法・その1「店舗訪問(会社訪問)」
     
  7. 「企業が求める力」を具体的に知る方法・その2「先輩訪問」
     
  8. 「企業が求める力」を具体的に知る方法・その3「社長と経営理念」


※次のページで、そもそも、「企業が求める力」って何なのさ?を紐解く!

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