振り返れば「轍」がある。だから、自分の夢へと続く道の存在を信じることができる
一つ目の問題「高校中退と大学卒業失敗をどうカバーするのか?」まず、個人的に思ったのですが、以上の2点は人事から見て、そんなにマイナスに感じる点ではございませんよ。最終的にイギリスの大学で修士を取られているのです。学歴を重視する会社であれば、すでにリカバリーは十分過ぎるほど十分だと思います。ご自分でも自信を持つにふさわしいと思います。
ただ、興味本位で「なぜ中退したのですか?」「なぜ卒業が半年遅れたのですか?」と聞かれる可能性があります。そこでどう答えるかだけでしょう。
「過去の“節目”における“選択パターン”を掴もう」 「“節目”における“選択パターン”を“後付け”する」でも書きましたが、「高校中退を選んだ時」「半年留年に至った時」は、きっと「節目」だと思います。その時、何らかの意志を持って、中退・留年への道をお選びになったのだと思う(結果的にはやむを得ずでも)。その時の気持ちは、直観的だったり、感情的だったり、カンだったり、結果的にだったりもします。でも今から振り返って見えるその節目、言い換えれば「轍」を刻む舵をとったからこそ、今、ジャーナリズムのマスターを取ったあなたがここにいるのです。その「轍」の意味を「意味付け」することはできるはずなのです。
「あの時の中退は今の自分のここに繋がっているんだ」
「あの時の留年は今の自分のここに繋がっているんだ」
つまり、決してマイナスに意味づけず、プラスの意味があったと感じて下さい。
面接官に自信を持って、「この経験があるからこそ、今の自分があるのです」と元気良く応対するだけで十分だと思いますよ。
※次のページで「職歴なし」を一緒に考えてみましょう。