記事「ニート。働けない人。」で書いた「フリーター四類型」をもう一度見てみよう。
夢追い型…バンドや演劇、俳優など芸能指向型は、生活のために働く。ケーキ職人、漫画家、デザイナー、脚本家など自分の技能・技術で身を立てる職業を志向するタイプは、学費を稼ぐために働くことが多い。
期間限定型…司法試験や教職試験、公務員試験勉強をしつつ、生活費を稼ぐタイプ。
正規雇用志向型…正規雇用を目指したが雇用されず、それに準じた形態としてフリーターになるタイプ。例えばエディターを目指すために編集スタッフのバイトをするなど。派遣社員から始めることもある。
なぜなら、企業はフリーターをこき使うわりに、フリーター経験を評価しないからだ。
厚生労働省がまとめた2004年『雇用管理調査』によると、フリーターを正社員として採用する場合、フリーター経験をマイナスに評価する企業は30.3%(プラス評価は3.6%)。つまり企業の3割が、フリーター経験を評価しない。いくら履歴書に書いたって考慮しないのだ。
企業のフリーターに対するマイナス評価の理由(複数回答)は、
- 根気がなく、いつ辞めるか分からない…70.7%
- 責任感がない…51.1%
- 職業に対する意識などの教育が必要…42.6%
- 年齢相応の技能、知識がない…38.1%
企業にとってフリーターは、低コストで、いつでも増やしたり減らしたり調節ができる人材。そのわりには、正社員への道を閉ざしている。
うーん、何だか日本の企業って、酷いねえ。
※次のページで、フリーター経験を評価する会社もあることを知る!