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東大卒にはフリーターが多い!?(2ページ目)

フリーターはダメなんて、言うつもりは無い。でも「とりあえずフリーター」だけはダメだ。なぜならその道は時が経てば経つほどイバラの道になるから。「モラトリアムの延長」でフリーターだけは絶対選んじゃダメだ。

執筆者:見舘 好隆

フリーター増加の大きな原因の一つは、企業の採用抑制。


フリーター増加の原因は様々あるが、主たる大きな原因は言うまでもなく、企業の「正社員採用の抑制」だ。

考えてみれば当たり前で、今までは右肩上がりの高度成長。どんどん定期採用で大卒を採用し、訓練して育てていけば良かった。世界で稀と言える「大卒の定期採用」は高度成長であったからこそ生まれた制度なのだ。

でも今は違う。景気は低迷しかつての右肩上がりから鋸型の成長へと変わった。新しい技術が次々と生まれ古い技術は次々と捨てられいく。さらにサービスは多様化し、昔のような大量生産薄利多売ではうまくいかなく、多品種少量生産が主流となった。とにかくスピード命。3年後・5年後なんて悠長な計画は認められず、単年度黒字を目指す事業計画を書くことを要求される。新卒採用者の成長を待ってられなくなった。

こうなると、当然主流となる採用形態は「実務経験者採用」となり、育てて投資を回収できるのに時間がかかる「新卒採用」は抑制される。また、成長が鋸型となった現在、雇用形態は簡単にクビを切ることができない「正社員」ではなく、簡単に雇用調整ができる「契約社員・派遣社員・フリーター」となる。

特にフリーターは便利だ。忙しければすぐに募集して集められるし、仕事が無くなればいつでも削減することができる。さらに社会保険も負担しなくていいし、ボーナスもないから低コストだ。企業にとって都合の良い「調節弁」に使われているのだ。

※契約社員は人件費カットとして各社利用している。なぜなら仕事内容は正社員と全く変わらないのに、1年の有期雇用であり、賞与はない。その代わりと言っては何だが、転勤がない。うーん、都合のいい採用形態である。特に旅行業などサービス業界は新卒採用においても「契約社員」を活用しているところが多い。もちろん結果を出して希望を出せば正社員に昇格するところもある。受験する際にちゃんと調べておきましょう。



※次のページで、企業はフリーターをこき使うわりに、フリーター経験を評価しないことを知る!
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