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派遣社員の確定申告、もしかして私も必要?

派遣で仕事をしていると、突然確定申告が必要になる場合があります。安心と思っていたら実は確定申告が必要だったというケースなど、特に気をつけたいポイントと新しい税額控除についてガイドします。

執筆者:林 紀子

みなさんは、医療費が10万円以上かかったり家族が増えた場合など、「確定申告が必要」という話を聞いたことがありませんか?実は、会社を辞めたり、1年間でいくつかの派遣会社や就業会社を経験した場合でも、確定申告が必要になるケースがあるのです。今回は、確定申告が必要になる働き方のパターンの紹介と年末調整の関係、平成19年度と平成20年度だけに適用される税額控除についてご案内します。


■1月1日から12月31日までの働き方を振り返る
派遣会社1社で就業の場合
派遣会社2社以上で就業の場合
確定申告で5000円を税額控除にする方法



1月1日から12月31日までの働き方を振り返る

働き方
自分の働き方を把握し確定申告の必要性を見極めます
まず最初に少し確定申告の説明をしますね。確定申告は、1年間の所得金額(収入-経費)と、それに対応する税額を計算して税務署に申告する制度で、税金を納める申告と、税金を還付してもらう申告とがあります。正社員等の場合、会社が一括して所得税を給与から天引きして納税したり、年末調整で納税・還付しているので、確定申告が必要な場合が少ないです。

さて、派遣社員の私たちはどうでしょうか。ここで、1月1日から12月31日までの働き方を振り返って見ましょう。みなさんは次のどのパターンに該当しますか。

  1. 派遣会社Aのみ XYZ株式会社の1社で就業
  2. 派遣会社Aのみ XYZ株式会社とOPQ株式会社の2社で就業
  3. 派遣会社AからXYZ株式会社で就業、その後派遣会社BからOPQ株式会社で就業(派遣会社2社から派遣先2社で就業)
  4. 派遣会社Aから派遣先XYZ株式会社で就業、休日に派遣会社BからOPQ株式会社で単発などの仕事(派遣会社2社から派遣先2社で就業)

パターン2、3、4については派遣会社の数、就業先の数は2社以上でも同様に考えます。また、正社員で就業していた場合は、派遣会社1社から派遣先1社に就業していたパターンに置き換えて考えます。

働き方のパターンを把握したところで、確定申告が必要かどうかを次のページでさっそくみて見ましょう。
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