オフィスで『涙』が!部下へのフォローはどうする?

今回はなんと!All About Lifeに連動した記事だったりします。
が、いつもの調子で書いていきますので、みなさんもリラックスしていつもの通りお読みいただければ幸いです。

さてさて、突然ですが、みなさんは最近「泣いたこと」って、ありますか?
私の場合、映画や小説を見ると、ついついホロリと来てしまうことがあります。たぶん、涙もろいほうなのでしょう。
 
『泣く』という行為自体は、人が生きていくうえで必要なもの。 でも、それがオフィスで、となると、ちょっと事情がかわってきます。

『泣く』という行為自体は、人が生きていくうえで必要なもの。 でも、それがオフィスで、となると、ちょっと事情がかわってきます。

でも、オフィスで泣いたことはあるか?と問われれば、私の記憶している限り、無かったように思います。
もちろん、修業時代にクライアントや上司から意見されたり、仕事が思うようにいかずに、悔しい経験・苦い経験をしたことはたくさんありますが、さすがにオフィスで泣くことはありませんでした。

私の周囲でも「オフィスで泣く」ということは「無い」もしくは「あるとしても余程のとき」といった方が大半です。
滅多に見る機会のない「オフィスでの涙」ですから、実際にその現場に遭遇してしまったとしたら……想像に難くないですよね。

オフィスにすすり泣く声が響いてくると、ある人は「何とかしてよ」オーラを発し、またある人は泣いている人のフォローに回ろうとし……
『涙』の負の効果がオフィス全体に次第に広がってきて、そうすると、もう、仕事どころでは無い状況になってしまいます!

もし、その泣いている人があなたの部下であったならば、あなたは上司としてどのように接していきますか?今回は、『部下が泣いてしまった場合のフォロー術』についてご紹介していきます。

ちなみに、今回のテーマは「経理の仕事」をするアナタにとっても非常に重要なこと!
「経理の仕事」は以前の記事でもご紹介したとおり、社内とのコミュニケーションが上手くいかないと、スムーズにいく仕事ではありません。
『気持ちよく仕事に協力してもらう環境をつくる』という点で、時には今回の上司と同じような役割を果たす必要があるのです。

まずは、モデルケースをご紹介しますので、あなたが上司ならばどのように対処するのか、考えてみてください。
 

ケース1 クライアントからのクレームで泣いてしまった!

仕事ぶりはどちらかというとマイペースなK子さん。でも、普段の態度や仕事に対する姿勢はしっかりとしている、いわゆる「オトナ」なので、みんなの信頼も厚い人です。

そんなK子さんがある時、クライアントからの電話に応対していた時のこと。
見る見るうちに顔が紅潮し、最後には泣きながら「すみませんでした」と応対しています。どうやら、伝票を会計ソフトに入力する際、消費税の取り扱いを間違えてしまったようです。せっかく固まった決算の数字も、もう一度計算しなおさないといけなくなってしまいました。

上司のAさんが先方に謝罪し、大事には至りませんでしたが、K子さんについては「彼女はオトナだから、わざわざ私がフォローしなくても良いだろう」ということで、何もしませんでした。

あなたが、もしAさんならば、どうしたでしょうか?
 

ケース2 仕事で気になる点を注意したら泣いてしまった!

仕事は出来るのだけれども、時間にルーズなところのあるM男くん。彼は仕事が出来ることもあり、誰も時間のことについて注意してきませんでした。

「いつか分かってくれるだろう」と思いつつ、見守り続けて3か月目のある日。
B課長に経理のほうから、M男くんの経費精算書の催促の電話が入りました。
彼の経費精算書が出ていないので、月次決算の報告が役員会に出来ずに困っているとのこと。これは一大事です!

さすがに堪忍袋の緒が切れた上司のB課長。個室に呼び出して書類の締切りについて厳しく叱ったところ、泣きだしたうえに「会社を辞める!」と騒ぎだしました。
 
「くぉらー!」 と、怒りたくなるB課長の気持ちも良く分かりますが… 問題が更なる問題を呼ぶ結果となってしまいました。

「くぉらー!」 と、怒りたくなるB課長の気持ちも良く分かりますが… 問題が更なる問題を呼ぶ結果となってしまいました。

あなたが、B課長ならば、どうしますか?
 

部下へのフォロー……そもそも「上司」の役割とは?

さて、モデルケースをご紹介しましたが、あなたならばどのように行動したでしょうか?

正直なところ、上司であるあなたや部下のK子さん、M男くんの性格によって、対処方法は異なってくるかと思います。
性格ごとの対処法をここでご紹介するのは、正直、難しいところです。
でも、『こたえ:当事者の性格によっていろいろ』では、困ってしまいますよね。

もちろん、個々の性格を勘案して対処するのはとても重要なことですが、当事者の性格に関わらず、共通して『ここはブレてはいけない!』というポイントがありますので、ここではそのポイントをご紹介することにします。

そのポイントは、ただ一つ。
『上司』の役割を理解する
ということです。

みなさんご存知のことと思いますが、今一度『上司の役割って、何だろう』と考えてみてください。
それは、『部下を指導・管理して育てる』という役割ではないでしょうか?
では、なぜそのような役割が必要なのか?
それは、『会社のため。そして、部下のため。社会のため。』です。
 
会社には様々な役職がありますが、その役職には必ず「役割」があります。 この役割を理解して部下と接することが重要なのです。

会社には様々な役職がありますが、その役職には必ず「役割」があります。 この役割を理解して部下と接することが重要なのです。

部下がスキルアップすれば、やがて会社に利益をもたらすようになる。
その利益は、部下本人の給与として還元されることにもなるでしょうし、納税を通じて社会を豊かにする原資ともなるでしょう。

そのような部下になってもらうためには、上司としてどのように対処すればよいかを基本として考えると、みなさんなりの答えが見えてくるのではないでしょうか?
 
 

ケース1:こたえ 部下を放っておいてはいけない!

Aさんはクライアントへの対処はできたようですが、部下のK子さんに対しては、結局何もせず仕舞い。たしかにK子さんは普段は「オトナ」なのかもしれませんが、だからといって放っておくのはいかがなものでしょうか?

放っておかれたK子さんに「私なんか、どうでもいいのかしら?」と思われてしまうかもしれません。
『うちの会社はオトナの集まりだから』なんて言葉をたまに耳にしますが、聞きようによっては「上司としての役割を果たさないですむ、都合のよい言い訳」とも取れてしまいます。

オトナといえども、楽しい時は笑い、悲しい時は泣くもの。
そんなときに、腹を割って話せる人がそばにいれば、楽しみは倍増し、悲しみは半分になることでしょう。

上司から見ても、部下と深く対話をするチャンス。何らかのフォローを入れるべきです。落ち込んでいる所に一声かけるだけで、K子さんの仕事に対するモチベーションも全然違ってくるはずです。
 
「そばで見てくれている人がいる」というだけで、安心して仕事が出来るものです。 まずはひと声、かけてあげるのはいかがでしょうか?

「そばで見てくれている人がいる」というだけで、安心して仕事が出来るものです。 まずはひと声、かけてあげるのはいかがでしょうか?

もしかしたら、今回の涙の理由は「悔し涙」かもしれません。そんなときは、さらに上のレベルの仕事ができるように、目標を設定してあげるのも良いでしょう。
 

ケース2:こたえ タイムリーに叱る!

周囲から見ると、B課長が怒るのも無理のないこと。M男くんに非があるのは確かなことでしょう。
でも、M男くんにすると「青天の霹靂」だったのかもしれません。それは、M男くんの激しい態度からも想像できます。

B課長からすれば「仏の顔も三度」とばかりに、M男くんの「気づき」を待っていたのでしょう。でも、M男くんにしてみれば、今まで何度もルール違反をしてきても怒られなかったのに、いきなり怒られてびっくりしたのではないでしょうか?

物事を注意するにもタイミングがとても重要です。この場合は、締切を守らなかったその度に注意すべきだったと言えます。そのほうが、なぜ注意されたのか、その理由がより明確になり、M男くん本人にもより真意が伝わったことでしょう。
注意するほうも我慢してしまうと、普段から鬱憤が貯まり、いざ注意するときに必要以上に激しい叱責をしてしまうことがあります。
 
「忙しいのもわかるが、締切は守らないとな!」 タイミングよく注意すれば、案外あっさりと相手にも納得してもらえるものです。

「忙しいのもわかるが、締切は守らないとな!」 タイミングよく注意すれば、案外あっさりと相手にも納得してもらえるものです。

もしかしたら、叱り方も良くなかったのかもしれません。一方的に相手を追い込むような叱り方では、M男くんも逃げ場がなくなり、追い詰められてしまいます。B課長にも上司として至らないところがあるわけですから、一方的に叱りつけるのは良くないのではないでしょうか。
 

部下へのフォローだけじゃなく日頃からのコミュニケーションを

いずれにせよ、「オフィスで泣く」というのはよっぽどのことですし、「人に注意する」というのはとてもパワーのいることです。
出来るものなら、そのパワーは本来の仕事に向けたいものですよね。
 
『上司としての自覚』を持ちつつ、普段から部下のことを知る努力をすればきっとチームワークの良い部署になるはず!

『上司としての自覚』を持ちつつ、普段から部下のことを知る努力をすればきっとチームワークの良い部署になるはず!

結局、普段から『自分は上司としての役割を果たせているか』を考えつつ、部下とコミュニケーションを深めていくことが、社内でのトラブルを防ぐ一番の方法と言えそうです。


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