少し前、こんなニュースがありました。
サラリーマンが加入する厚生年金の保険料と支給額に影響する標準報酬月額(月給に近い額)が年金記録上、本人が知らないうちに引き下げられたり消されたりする改ざんが全国で4例確認されたことがわかった。年金記録確認の第三者委員会で判明した。申し立てた人は年金の支給額が本来払われる額より年数万円少なくなっていた。
asahi.com(アサヒ・コム)2007年10月24日掲載より |
本人も知らないうちに標準報酬月額が下げられる!?どういうことか、もう少し詳しくニュースを見てみましょう。
東京の男性1人の場合、会社が社会保険事務所に当初届けた98年4月~00年3月の標準報酬は38万円で、その額に対応する保険料が払われていた。しかし00年5月になって、この期間の標準報酬が9万8000円に引き下げられた。会社が修正を求め、社会保険事務所が認めたとみられる。男性は38万円に対応する保険料を給料から天引きされていたが、年金支給額は本来の額より年間で約5万円少なくなった。
asahi.com(アサヒ・コム)2007年10月24日掲載より |
この会社は、標準報酬を、2年間遡って修正を求め、受理されたということですね。
標準報酬月額を引き下げれば、当然、会社負担分、本人負担分共、保険料は下がります。
修正で下がった分は、社会保険事務所から戻りますが、本人に知らせず、まるまる、会社の「儲け」にしてしまう…。
これでは給与明細を見てもわかりません。こんな不正行為のせいで、年金の支給額が下がってしまうなんてヒドイ!
自分で確認してみよう
社会保険料は、自己負担分と会社負担分をあわせて、会社を通じて支払います。
給与から社会保険料を控除されてる社員としては、そこから先は、「会社がちゃんとやってる」と考えるしかありません。
ですが、こんな事例がある以上、時には、「ホントにちゃんとやっているか」、チェックしてみるのも良いと思うのです。
でもどうやって?
確認する方法はいくつかありますが、社会保険庁の「年金個人情報提供サービス」が便利です。
平井もやってみましたので、ご紹介しますね≫