ケース3
勤務中、自分のケータイ使っていいの？
「転職してびっくり！今の会社は勤務中、自分のケータイ使っていいみたいなんです。さすがに私用で長話してる人はいませんが、メールの着信音なのか、仕事中もあちこちで着メロが鳴り響いています。みんなデスクで堂々と充電してるし…。これっていいの？」 |
仕事中、個人の携帯電話をどう取り扱うかは、会社によってずいぶん違いがあります。
今やほとんどのケータイがカメラ付き。情報漏えいを防ぐため、携帯電話そのものの持込を厳重に禁止している会社もありますし、
全ての社員に会社の携帯を支給するにはコストがかかる、という理由で、個人の携帯を、一部業務で使用させている、というケースもあります。
なので、会社で個人のケータイの着信音が鳴っている…というのは必ずしもNGというわけではありませんが、「みんなやってるんだから、私もいいんだ」と思うのは間違い。業務で使用することを指示されていないなら、業務中ケータイでメールしたり、着メロを鳴らしたりするのは止めましょう。
勤務中、マナーモードにしている方は多いでしょうが、バイブレーターのブルブル音は、緊迫した会議などでは、かなり大きく聞こえます。これは気まずい！
マナーモードの設定で、バイブレーターをオフにすることができればそれもいいですが、仕事中は電源オフにしておく方がいいでしょう。
仕事中は仕事に集中！メールや着信は、お昼休みにでもチェックすればいいんじゃないでしょうか…。
携帯電話を切ろう!!(フレンチ/ガイド記事)美味しい時間をメールや電話で中断されるのは残念なこと。仕事だって同じです。
では、充電についてどうでしょう？
無断でケータイの充電をすることは、明らかに犯罪行為。実際、110番通報された例もあるくらい。
「神奈川県警多摩署は1日までに、携帯電話を店舗外壁のコンセントに無断でつなぎ、電気を盗んだとして、窃盗の疑いで横浜市鶴見区の男子大学生（20）を約2時間にわたり取り調べた。送検しないで微罪処分とし刑事手続きを終えた。
同署によると、被害額は5銭。大学生は「路上に座り込み携帯で彼女と話していたら電池が切れた。近くにあったコンセントを使ってしまった」と話したという。
調べでは、大学生は5月11日午後10時45分ごろ、川崎市多摩区登戸で、パン店の外壁にある看板用コンセントに携帯電話の充電器を差し込み、携帯電話とつないで約30分間通話し、電気約0.005キロワットを盗んだ疑い。通行人が110番した」
これは、2006年6月1日、共同通信が報じたものです。
個人の携帯を会社で充電すれば、会社は余分な経費を支払っていることになります。
ですが、一部業務で使用しているなら、充電についても、経費として認めているとも考えられます。
なので、通話と同様、必ずしもNGというわけではないですが、
「教わらなかった仕事の基本50―会社はこうして損をする！」によれば、社内での「窃盗」「横領」が疑われるシーンについて、
「実は厳格に言うと、会社が文句を言わないという事実は、法律上の評価としては二つの場合に分かれる」、として
「会社が文句を言わないという状況は、暗黙ではあるが「いいよ」と言っている、つまり同意なり承認なりをしているとみなせることが多い。(中略)
しかし、状況によってはそうみなせない場合だってある。
会社は苦々しく思っているが、あえて阻止したり禁止したりするのはヒューマンリレーションやモラール(士気)の点から芳しくない結果となりそうなのでやらないでいる場合である。つまり、目をつぶっているだけで、承認しているわけではないのである。したがって、この場合には窃盗罪や横領罪は成立する」
とあります。
「デスクで堂々充電している」というのが、上のどちらであるかは、判断が難しいですが、やはり指示されてもいないのに、「みんなやってるから」とやるのはやめておきましょう。
まして、更衣室や給湯室での「こっそり充電」がみつかって、「犯罪だよ」と言われたら、言い訳できません…。
電源コンセント無断借用していませんか？(男のモバイルグッズ/ガイド記事)
電源使用OKのお店やいざという時のバッテリーの紹介も。無断でケータイの充電をすることは、明らかに犯罪行為。実際、110番通報された例もあるくらい。
「神奈川県警多摩署は1日までに、携帯電話を店舗外壁のコンセントに無断でつなぎ、電気を盗んだとして、窃盗の疑いで横浜市鶴見区の男子大学生（20）を約2時間にわたり取り調べた。送検しないで微罪処分とし刑事手続きを終えた。
同署によると、被害額は5銭。大学生は「路上に座り込み携帯で彼女と話していたら電池が切れた。近くにあったコンセントを使ってしまった」と話したという。
調べでは、大学生は5月11日午後10時45分ごろ、川崎市多摩区登戸で、パン店の外壁にある看板用コンセントに携帯電話の充電器を差し込み、携帯電話とつないで約30分間通話し、電気約0.005キロワットを盗んだ疑い。通行人が110番した」
これは、2006年6月1日、共同通信が報じたものです。
個人の携帯を会社で充電すれば、会社は余分な経費を支払っていることになります。
ですが、一部業務で使用しているなら、充電についても、経費として認めているとも考えられます。
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| 「教わらなかった仕事の基本50」 芥川 基 著 出版社: かんき出版 ISBN: 4761261692 |
なので、通話と同様、必ずしもNGというわけではないですが、
「教わらなかった仕事の基本50―会社はこうして損をする！」によれば、社内での「窃盗」「横領」が疑われるシーンについて、
「実は厳格に言うと、会社が文句を言わないという事実は、法律上の評価としては二つの場合に分かれる」、として
「会社が文句を言わないという状況は、暗黙ではあるが「いいよ」と言っている、つまり同意なり承認なりをしているとみなせることが多い。(中略)
しかし、状況によってはそうみなせない場合だってある。
会社は苦々しく思っているが、あえて阻止したり禁止したりするのはヒューマンリレーションやモラール(士気)の点から芳しくない結果となりそうなのでやらないでいる場合である。つまり、目をつぶっているだけで、承認しているわけではないのである。したがって、この場合には窃盗罪や横領罪は成立する」
とあります。
「デスクで堂々充電している」というのが、上のどちらであるかは、判断が難しいですが、やはり指示されてもいないのに、「みんなやってるから」とやるのはやめておきましょう。
まして、更衣室や給湯室での「こっそり充電」がみつかって、「犯罪だよ」と言われたら、言い訳できません…。
電源コンセント無断借用していませんか？(男のモバイルグッズ/ガイド記事)
