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在宅介護は学びの宝庫(2ページ目)

ガイド宮下のヘルパー2級講座受講日記の6回目は、いよいよ介護の現場実習。介護は教室で勉強しただけじゃ、話になりません。やはり現場に出なきゃ!

執筆者:宮下 公美子

ヘルパーの心得をかいま見る
同行させてくださった2人のヘルパーの方に思わず聞いたのは、「今日のお宅はやりやすいほうですか」。答えは2人ともイエス。やっぱりな、と思った。ド素人の私でも、楽しくお手伝いができて、いつもこんなに楽なはずはない、と思ったから。

以前取材した訪問看護事業所の採用担当者が、「入社希望者には仕事の全体像をイメージしてもらうために、楽なケースと困難ケースと、両方を見学してもらっています」と言っていたけど、なるほどな、と。今日のケースだけを見て、ホームヘルプって楽しそう♪ なんて安易に思ってはいけないな、と思った。

そのほか、お二人から学んだヘルパーの心得は……
【家族と利用者の両方の気持ちを大切にする】
たとえば、散歩が大好きな利用者が散歩に行きたいと言い、一方、その家族はこんな寒い日に散歩に行ってカゼをひいたら困る、やめてください、と言ったとする。そんなときどうするか?

ヘルパーとしては利用者の気持ちを大切にして、散歩に連れていってあげたい。しかし、絶対にカゼをひかないという保障はない。カゼをひいたら責任をとれないし、利用者本人にも家族に負担をかけることになる。だから、こういう場合は、温かい日に行きましょう、と話して、利用者に納得してもらうそうだ。

ヘルパーはつい利用者に肩入れしてしまいがちだが、普段、世話をしているのは家族であり、家族の気持ちも大切にしないと、結果として、利用者がつらい思いをすることになりかねない。そこを考えてバランスよく対処していくことが大切だと聞かせていただき、とても勉強になった。

【料理は薄味に仕上げる】
味の好みは、一人ひとり違うもの。調理の依頼があったときは、何度も味見をしてもらい、その上で調理を進めることが大切。また、高齢者の家庭には電子レンジがないケースも多く、鍋で煮返しているうちにどんどん煮詰まって味が濃くなってしまう、ということも。あとで好みの味に調整できるようにという意味も含めて、薄味に仕上げることが大切だという。

※この記事の感想欄に、2003年11月、「ヘルパー実習で実習生が利用者の介助をするのは間違っている」というご指摘をいただきました。この件に関しては、実習先の事業者の対応次第というところはありますが、確かに無資格の人間が介助を行うのは、事故の責任を誰がとるのかという難しい問題に発展するため、勧められることではないと、私自身、認識を改めました。

今後、実習に行かれる方は、利用者の介助をするよういわれた場合は、その点を意識しておいたほうがいいと思います。

次はヘルパーの心得をかいま見る、のつづき
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