記事「管理栄養士資格の取得方法」でお知らせしたように、国家試験を受験するためには、管理栄養士養成コースで4年間学んだ人以外は実務経験が必要です。でも働きながら勉強するのは簡単なことではありませんね。今回は働きながら学ぶ人をサポートする試験対策についてご紹介します。
社会人の管理栄養士合格率アップをサポート
特定保健指導関連の仕事、面談や電話によるフォローなどが増えている。 |
2008年4月から特定健診・特定保健指導が開始されたことで、管理栄養士の需要は拡大しています。しかし管理栄養士資格は国家資格の中でも難易度が高く、2008年3月に行われた第22回管理栄養士国家試験の合格率は、31.6%。学生受験者の合格率、80.6%に対し、社会人受験者の合格率は9%となっています。このことは社会人受験者が、働きながら受験勉強をする難しさをあらわしているといっていいでしょう。
同社は「特定保健指導の社会的意義を強く認識している。」とのこと。保健指導対象者と管理栄養士がコミュニケーションをとり、短期間で効果的な指導を行うには、管理栄養士としての専門性に加えて経験値の高さが必要だといいます。栄養士の実務経験があることで生活習慣への共感や理解が可能となる。実務経験がある管理栄養士は保健指導で活躍できる人材になりうるのでは、ということです。
しかしながら社会人受験者の合格率は例年、合格者の1割程度。同社は実務経験を積みながら資格取得を目指す社会人合格者を増やす支援として、2007年からスカラシップ制度を行っています。昨年の支援金提供に続き、今回は無料で参加できる試験対策講座を実施します。
講座は全受験科目を横断的に解析した独自の試験対策で、第1回管理栄養士試験に出題された過去の問題から、科目の枠を越えてポイントを再構成した教材を使います。広範囲にわたる膨大な問題演習と解説で得点力アップをねらいます。監修は鎌倉女子大学 中野慶子教授。
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