活躍の場は?
チームワークで仕事
子供を対象とした場合は、難聴幼児通園施設・聴覚言語障害者更生施設、重症心身障害児施設を中心とした社会福祉施設、保健所などがあげられます。小中学校の「言葉の教室」(難聴学級)など教育機関でも活躍の場が広がっています。また言葉教育や発達障害を対象に訪問事業を独立開業することも可能です。
介護分野では、入居してリハビリを受ける介護老人保健施設や通いながらリハビリを受けるデイケア(通所リハビリ)をメインに、その他の介護事業所においても言語聴覚士の採用が増えています。
求人動向は?
資格をとって新しい道へ
資格取得者の男女比としては、男性約2割:女性約8割となっています。年齢制限が無いため結婚や妊娠で退職しても復職が比較的しやすいこと、夜勤がないことなどの特徴から女性の比率が多くなっていると思われますが、仕事内容としては男女を問いません。
雇用体系や処遇としては、フル勤務が可能な場合は正社員枠も多く月額20~30万円、しばらくはパートでという人も時給1300~1800円が相場のようです。
ただし発達障害など希望が多い就職先の求人はすぐにいっぱいになるため、やはり勤務場所や仕事内容を選ぶなら気は抜けません。
どうしたらなれる?
専門の学校や大学を卒業後、受験資格を取得し合格することで言語聴覚士の資格を取得できます。●最終学歴が高校
1厚生労働大臣が指定する言語聴覚士養成所で3年以上修業した者
2文部科学大臣が指定する大学(4年制、3年制短大)で修業した者
●最終学歴が一般大学
3 専修大学(2年制)で修業した者
●外国
外国の大学などで言語聴覚士に関する学業を修めた場合は、厚生労働大臣が審査し認定した者
最短のコースは、高校卒業後に国が指定した養成校へ進学するコースです。
その場合、学費は3年間で350~450万円ほどかかります。
言語聴覚士の仕事についての大枠を説明させて頂きました。人と人が交わる上で原点となる「コミュニケーション」を支える仕事として、今後ますます必要とされる職種となっていくでしょう。