栄養士の資格から広がる仕事

家庭科の授業は生活全般。
生徒たちが、自分らしい生活を考えていけるような授業にしたい。現代は自分の家庭生活を、人に賃金を支払って任せることもできるが、それも選択肢の一つとして、自分はどう生活していきたいのかを、見つけてほしい。
ガイド:
どんな授業をするのですか?

相浦さん:
家庭科では、食物、衣服、住居、家庭経済、高齢者、保育、環境について教えています。

「食物」の授業では実習があり、市販の飲料中の糖度を調べて、入っていた砂糖の量を実際に計って確認したり、ジュースがどれくらいの果物の量で作られているのか調べたりします。添加物や着色料の話もします。

調理関連の実習では、豆腐、ギョーザの皮、だしのとり方の授業や、生クリームからバターを作成して、さらにバターからお菓子を作ることもありますよ。

ガイド:
栄養士資格も取得していたことについてはいかがですか?

相浦さん:
家庭科は食生活だけを取り扱うのではないのですが、食は人間を作る基本であり、食事をしないと命を落とします。栄養士課程で学んだことはベースとなっていますね。

例えば「高齢者」の授業では、口から食べる大切さを教えていますし、「保育」の授業では、離乳食や子どもの食事のとり方やおやつについて、「環境」では食料自給率やフードマイレージについて話します。

「家庭経済」の授業では生涯賃金、ライフワークバランス、社会福祉などについて話しますが、食は間接的に関係します。

また校務では、文化祭の食品衛生や大量調理、配膳計画などについて指導することがあります。運動部の顧問をすると、運動生理や合宿前の食事を指導することがあり、授業以外の仕事でも食や栄養分野を担当することが多くあります。

栄養士を目指す生徒には、進路や入試対策の指導もしますよ。

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