●福祉住環境コーディネーターって何?
介護・福祉の注目資格といえば、なんと言っても福祉住環境コーディネーター。福祉住環境コーディネーターは、東京商工会議所が1999年5月にスタートさせた新しい検定資格。在宅で暮らす高齢者や障害者にとって安全で快適な住環境整備を、コーディネートするのが仕事です。ソーシャルワーカーやケアマネジャー、建築関係者などとの連携が必要なので、医療、保健、福祉といったソフト面と、住宅改修や福祉用具といったハード面の知識、情報収集力が求められます。
2000年4月、介護保険の導入で、手すりの設置など住環境整備のための改築の一部が保険で行えることになり、住宅改修のニーズは一気に高まっています。そこで、ケアマネジャーや工務店などと連携して、高齢者や障害者に住みやすい住環境を提案する、福祉住環境コーディネーターという資格が誕生したというわけです。
この資格には1~3級があり、3級はいわば入門編といったところ。福祉と住環境の関連分野の基礎的な知識について理解していればOK。でも2級になると、より幅広い知識、理解を持ち、各専門職と連携して具体的な解決策を提案できる能力が求められます。仕事をしていく上では、2級以上のレベルが必要。2003年度には、さらに上級の1級検定も実施されるようになりました。
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