●主任ヘルパーや、ヘルパー同士と
連携が取りやすいかどうかをチェック
もう一つチェックして欲しいのは、利用者とトラブルがあった、技術的なことで質問がある、疲労で腰痛が出たなど、困ったこと、悩んでいることがあるとき、社内に気軽に相談に乗ってくれる立場の人がいるかどうか。実際に働く上では、これは重要なポイントです。
登録制のヘルパーは多くの場合、自宅から利用者宅への直行直帰。ヘルパー同士の横のつながりがなく、さらには仕事の依頼をしてくる主任ヘルパーやコーディネーターとの関係も希薄なケースも多く、1人で問題を抱え込んでしまいがちです。これでは精神的に煮詰まりやすく、仕事が長続きしない原因にもなります。
事業者の中には、その点に配慮し、困ったことがあったときに相談しやすいよう、仕事が終わると必ず報告の連絡を入れさせるなど、あえて主任ヘルパーやコーディネーターと密に連絡を取る体制を組んでいるところもあります。
また、1人の利用者を3人程度のヘルパーで担当し、利用者を訪問する前には別のヘルパーが訪問した際の記録に目を通し、情報を共有したり、定期的に登録ヘルパーの会議を開き、ヘルパー同士が顔を合わせ、情報交換や仲間作りができる場を設けている事業者もあります。
毎回連絡をする、休みの日に会議で事業所に行くというのは、面倒といえば面倒。でも長く続けようと思うなら、縦、横の連携は大切です。事業者を選ぶときには、自分がどういう働き方をしたいかもよく考えてみましょう。
●常勤の主任ヘルパーやコーディネーターへの
ステップアップは可能かどうかをチェック
未経験でヘルパーを始めても、経験を積んだらステップアップしていきたいもの。主任ヘルパーに欠員が出たら、適性と能力のある登録ヘルパーを、常勤へステップアップさせている事業者は多いようです。面接のとき、登録制でスタートしたヘルパーを、主任ヘルパーなどに登用するケースがあるかどうか、何年ぐらいの経験があればステップアップできるかを確認してみるといいでしょう。
●関連リンク
ホームヘルパーの資格を取るなら
全国のホームヘルパー2級養成講座を探す
■ガイド宮下のメールマガジンを購読しませんか?
介護・福祉の様々な情報を週1回お届けしています。
申し込みはこちらから
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。