コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

あなたの読書法はコンサル向き?(3ページ目)

コンサルタント流の効率的な本の読み方とは何でしょうか?忙しい中で効率よく読書をするためのアドバイス

執筆者:大石 哲之

短時間で効率よく知識を蓄える1つの鉄則

短時間で効率よく知識を蓄えるには、実は1つの鉄則があるのです。それは「早急に全体像をつかみメリハリをつけて学ぶ」ということです。

最初にやることは、まずもっともベーシックな入門書や業界本をざっくりと3-4冊をざっと読みます。簡単な本で構いません。その代わり広く対象を扱っている本で、全体感がつかめるものを読むことが重要です。律儀に全部読む必要はありません。斜め読みでざっと読みます。また、同じような本を3-4冊読むというのも重要です。

斜め読みで2-3冊読んでも一見無駄じゃないか?1冊をしっかり読んだほうがいいのでは?と思いますが、むしろ逆なのです。同じようなものを3-4冊ざっと読むことで、より早く全体感がより明確になるのです。

つまり、3-4冊の本で共通して取り上げられているようなことは、とても大事で、その分野にとって肝となる事柄です。ある本では取り上げられていても、ある本では無視されているようなことは、そのテーマにとっては枝葉でしかありません。

こうして、すばやく全体像をつかみ、そのテーマ・分野において中心となっている事柄(複数の入門書で共通してコアに上がっているもの)とは何かを、すばやく拾って理解していくのです。

そして、コアとなる事柄がわかったらば、それに関してのみ扱っている専門書を買ってきます。そこで知識を深めていきます。

全体像をつかむ大切さ

まとめると、コツは、まずテーマを俯瞰する本を読んで、全体像をつかむ。そのテーマでコアとなる事柄は何かをすぐにつかむ。ということです。その後は簡単な本は読みません。コアテーマの専門書を読みます。

こういう読書法をすると、コアテーマに関する深い知識と、周辺テーマの浅い知識が短時間で構築され、広がりがある知識を構築することができます。

「早急に全体像をつかみメリハリをつけて学ぶ」というのは、実はコンサルティングの仕事のやり方そのものでもあります。プロジェクトの全体を早めにオーバービューして、重要な論点を絞って、そこに対して詳細な検討を加えていくというのがコンサルタントのやり方です。

読書法一つとっても、コンサルタントウェイを実践できるかどうか?コンサルタントを目指す方はぜひ効率的な知識習得法を学んでみてください。
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