ITコンサルティングというと、どうしても、システム開発そのものではないか、と敬遠する学生さんなどもいらっしゃいます。ですが、今回のシステム基盤基本検討では、基盤の選択肢を考え、評価して、費用を見積もり、郵政会社の経営者に提言するというのは、分野はITですが、コンサルティング活動そのものです。
どういうITを採用すべきか、コンサルティングしてほしい。というのに答えるプロジェクトも面白くありませんか?しかも郵政会社のシステムは巨大です。コンサルティングの結果にしたがって、何千億というシステム投資の方向性が決まるわけです。
「ちょっと2千億円の買い物をしようとおもうんだが、お買い物コンサルティングをしてほしい。」
といわれたら、これは面白いですよね。
さて、今回競争入札で争ったのが、IBMと、日本総研とあります。またNTTデータが別のシステム領域で入札しています。IBM、日本総研というところも、基盤というようなIT領域のコンサルティングはもちろん得意です。アクセンチュアといったITコンサルティング会社と多くのところで競合しています。
このような基本検討の部分では、コンサルとしての提案力がものをいいます。提案力でお客さんに認めてもらうという仕事は面白いですよね。
ところで、アクセンチュアですが、近年になって、かなり大型の政府系のシステムを落札しています。入国管理システムもアクセンチュアが基本構想を練っているとのこと。
次回は、もうすこし突っ込んで、政府や官公庁を対象としたコンサルティングとは何をやっているのか?というのを書きたいと思います。
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