思考力教育が抜けている
自分で書いていて、面白いことに気付きました。「あたまのよい人」定義の変遷です。幼稚園や小学校低学年までは「才能レベル」が頭のよいひとだったのだと思います。なにしろ知識で差が出ませんから、天性の物で勝負という感じです。「才能」は教育のしようがありませんから(伸ばすことはできますが)、基本的に教育が関与する余地はすくないわけです。
これが、中学校から高校になるにつけ「知識レベル」を詰め込んだ人が頭の良い人の主役に躍り出ます。受験勉強なんて最たるものですね。日本の教育はココマデです。もちろん誰でもあとから獲得できる知識のみによって優劣を決めるのは、ある意味フェアと言えるわけですが。
さて、社会に出ると、どうでしょう。突然「思考力」つまり地頭力が要求されるわけです。頭の良い人の定義が変わってしまっているのです。しかし、これはいままで習ってこなかったわけです。多くのひとがここでつまずくのも良くわかります。とつぜん習ったことのない能力で勝負を要求されるわけですから。
さらに、ビジネスでは、「知識」「思考」「才能」の総動員が必要です。さらに成功するためには「運」も必要かもしれません。