コンサルティング料はどのくらいか?
コンサルティング料の相場
外資系の大手コンサルティングファームに依頼した場合を想定します。プロジェクト期間3ヶ月で、コンサルタントが3~4名専任で問題解決にあたるとしましょう。およそのコンサルティング料は2000~3000万円くらいです。どうでしょう?高い?
これで企業の重要課題が解決できれば安いとするか、高いとするか。
期間3ヶ月、3~4名というのは、テーマを絞った小規模のプロジェクトの場合です。「サプライチェーンをシステムまで構築して革新する」といったような大がかりなものの場合、数十人ものコンサルタントが投入され、期間も数年に及びます。そのような場合、コンサルティング料は、数十億円という単位になることもあります。
うーん、やっぱり高いですね。では、このコンサルティング料はどのようにして決まるのでしょうか?
コンサルティング料はプロジェクトの単価と時間次第?
コンサルティング料はコンサルタントの単価と時間を積算して見積もる。
見積りは、一般的には、プロジェクトに参画するコンサルタントの単価と時間を積算して見積もります。
コンサルタントには、その役職やスキルに応じて、この人は一時間幾らという料金が設定されています。トップコンサルタントになると、時間あたり10万円ということもあります。新人コンサルタントでも時間あたり5000~10000円の料金設定がされています。それぞれのコンサルタントが参加する時間に、単価を掛け合わせて、すべて足し算したものがコンサルティング料になります。
成果報酬コンサルティングとは?
時間ベースで料金を計算するのが伝統的な見積りの方法です。しかしながら、単純にかかった時間で料金を請求するのはいかがなものか?という疑問が企業側からでています。コンサルティングの成果がでるかどうかもわからないうえに、だらだら時間をかけて仕事をして、働いた時間だけ料金をください、というのでは、困ってしまうということなのです。これに対する回答として、成果報酬を取り入れるファームが増えてきました。コンサルティングを行った結果、実際に経営が改善された割合に応じて報酬も色を付けましょうというものです。
野球選手の年俸を例にすればわかりやすいですね。基本の年俸の額は低く抑えておいて、そのかわりホームランをたくさん打ったらば、一本あたり幾ら追加で、という感じです。
成果報酬コンサルティングについては、お客さんの業務をそのまま請け負ってしまうアウトソースの手法を含め、かなり突っ込んだ提案がなされています。従来の「コンサルタントは提言だけして終り」というイメージからは想像できないサービスも出現してきています。これらのサービスについては、後々詳しく解説したいと思います。
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